聖ブリリアント学園にやって来たのは王子のような女王様でした【綾小路 葵】

Story16 ページ18

You side

映画館から出て、街を歩く。

竜「面白かったなー」

貴『どこがだよ…もう竜とは、映画来ない…』

竜「へぇ、デートは行ってくれんだ？」

貴『自惚れんな、バーカ』

バカって言う方がバカなんですー、なんて小学生みたいな事を言う。

竜「…そういえば」

貴『？』

竜「昨日、朱雀と何話してた？」

貴『あぁ…何か私以外の女性にときめいたんだと。恋愛相談ってやつだ』

竜「ふーん、俺はお前以外に魅力なんて感じねぇけどな」

…昨日、葵も同じ事言ってたな。

貴『ﾌｯ…葵と同じ事を言うんだな』





((ﾄﾞﾝｯ

貴『…ん？』

明るい街中から暗い路地裏に、背中は壁に付き、顔の横には竜の手。目の前には竜の整った顔。

何だ、この状況は。

竜「…今、お前の口から他の男の名前は聞きたくねぇ」

り、竜ってこんなキャラだったか？

あの兄貴大好きなこいつが？私に？壁ドンってやつをやってる？

最近の子って恐ろしい((

貴『竜…その「なーんてな」…は？』

竜「お前に言っても分かんねぇよな。今のは忘れてくれ」

貴『…はぁ』

頭の整理が出来てないから、自己解決しないでくれ。

竜「分かんねぇなら…分からせてやる((ﾎﾞｿｯ」

貴『え？』

竜「何でもねぇよー」

貴『あっ、歩くの早い!!』

ヒール高いんだよ、気遣え!!





貴『それにしても竜、尊人と来なくて良かったのか？』

竜「兄貴は映画とか、興味ねぇよ」

あー、何かそんな感じするわ((失礼

貴『尊人は今日、どこ行ったんだ？』

竜「焼肉。近くの店で【特大焼肉丼食べたら2時間食べ放題!!】とかいうやつやってるからそれに行った」

…尊人らしい。





？「おい、そこの姉ちゃん」

貴『…私？』

？「俺らと一緒に遊ぼうぜ」

貴『嫌です((即』

めんどくさいんだよ、ああいう奴。

てかチャラすぎる。きもい((

？「暇してんだろ？いいじゃねぇか((ｸﾞｲｯ」

竜「おい、やめろ」

竜が男を引き剥がす。

？「何だてめぇ。引っ込んでろ((ﾄﾞﾝｯ」

竜「いって…」

男が竜を押して、竜が転んだ。

ほぉー…死にたいんだな。
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
お久しぶりです…|´-`)ﾁﾗｯ
ちょっと大会の方でバタバタしておりまして…

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