▽末雪 ページ5
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『あ、末澤くん』
「白雪さん…だよね?久しぶり」
久々に稽古場で会った末澤くん。
仕事とか先輩のバックとかあんまり一緒になることがないというか、あんまり出てこないというか。
歳が上でちょっと怖いところもあるけど、身長はちっちゃくて可愛いと思う。
っていっても、だいぶ尖ってた時期があったけど。
会ったはいいものの、話す話題がなく沈黙が流れる。
なにか話題ないかな〜と考えた時、末澤くんの口が開いた
「あ、優馬くんのライブ来てくれてたよね?」
『!、行きました!
改めてfunky8、おめでとうございます』
「ありがとう…
一応まだ非公式なんだけどねw」
『絶対公式になると思いますよ
末澤くんのコンテンポラリー凄かったですもん』
「ほんまに?ありがとう」
ほんとに凄かったです、と付け足すとすごく嬉しそうな顔をしてくれた。
その顔がとても優しくて、稽古場の空気がふわっと変わった気がする。
『ふふ、末澤くん、優しい顔で笑いますね』
「え?そうですか?普通やないかな?」
『いや、優しいです
なんていうか…かわいい』
身長の差が少しある
それでも私の顔を見るために少し下を向く姿はかわいかった。
きっと上目遣いされた方が可愛いんだろうけど。
…あ、失礼なこと言ったかな。
『あ、すみません…年上なのにかわいいとか』
「…いや、全然大丈夫
っていうか一応同期やし、良ければ仲良くタメ口で…どう?」
同期だけど7歳も年上というジャニーズならではの関係。
実際に私まだ12歳で彼は20歳なわけだし。
お兄ちゃんと同い年だから接しやすい感じはするけど、全然歳違うし。
『私まだ中学1年生ですよ?』
「えっ!?そんな下だったん!?
高校生くらいやと思ってた…」
『あははっ、私入所したの7歳の時ですもん笑』
よく大人っぽいとは言われるけど思ってたより上に見られてたらしい。
「まぁとにかく、同期やしタメで、な?」
なんだか腑に落ちないけど。
『……うん、!』
この人とは長く関わりそうだしいっか。
〜3年後〜
『誠也くん〜!!』
「うおっ、お前もう高校生になったんか」
『そうそう!だから入学祝い…?』
「…しゃーないな!」
めっちゃ仲良くなった。
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作者名:しき | 作成日時:2022年11月8日 11時