旭日菜々 ページ6
「でも、あの、私、頑張って、思い、出しますね…!」
だんだんと苦しくなってきたのか、ところどころつまり始めた。
俺は焦って彼女の体を優しく押し、
ベッドに寝かせる。
ナ、ナースコールするか???
「ぁ、ナ、ナースコール、は、しないで、だいじょ、ぶ、です…ゲホッ、」
「あ、お、落ち着き、水、えーと、ほら」
俺が落ち着け!!!!!
俺はベッドの横に置いてあったコップを彼女に渡す。
「ケホッ、ありがとうございます…ごめんなさい!迷惑、かけて、」
「う、ううん、ええんやで、俺は、大丈夫……」
だんだんと空気がぎこちなくなってくる。
ぁぁぁあぁぁあああなんでや
ずっと見とったんやからこの子の好きそうな話題ぐらい分かるやろ!!!
あぁぁあ記憶喪失なんやった!!!!!!
「えぇと、あ、改めて、自己紹介、させていただきます。
これから、よろしくお願いする事に、なると思います。
旭日菜々です」
「…………はい????」
何言ってるんですか……?
あんた、旭日ひまり…って名前やろ………!?!?!?
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作者名:笹木 ソレ | 作成日時:2020年3月11日 10時