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22. お人好し2 ページ22
フェリーへ乗り込むと既に多くの人が乗っていた。
中にはチームの奴らもちらほら見えた。
「…よし、こっちの方が空いているな。」
佐久間クンは皆がいるのとは反対へ向かう。
見比べても別に混み具合は変わらないように思えた。
だが別に座る場所にこだわりなんてないし、特に何も言わず大人しく佐久間クンに付いていった。
向かい合わせの席の窓際にお互い座り、少し窓の外を眺める。
海は穏やかで、とても澄んでいて綺麗だ。
遠くには家族やカップルが遊んでいる様子が見える。
「本当にきれいだな…。
…そうだ、帝国のみんなにもこの景色見せてやろう。」
そう言いながら外の景色の写真を撮り
そして間もなくlineの通知。
開いてみるとグループラインに次々とメッセージが送られてきていた。
「……源田ほどではないけどさァ、
帝国の他の奴らも大概お人好しだよな、お前も含めて。」
私の言葉に眉を下げて笑う。
「お前が素直で良い奴だって分かってみんな嬉しがってるんだよ。
……本当に自分たちと同じ人間だったんだって。」
---続く----
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作者名：リリィ | 作成日時：2022年9月11日 11時
