愛のない結婚3

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「ただいま」




「おかえり」




「今日仕事休んだの？」




「心配で」




「ダメだよ、仕事休んじゃ」




「ごめんなさい」




「ナムとね、話したよ」




「うん」




「振られちゃった」













作り笑いしてテヒョンに報告すればぎゅっと抱きしめられる





今優しくしないで





心の中で叫んでもテヒョンには伝わらなくてそっと頭に置かれた手からテヒョンの温もりを感じる













「ナムの前で強がっちゃうのがダメだったのかな」




「ヒョンはきっとヌナにもっと頼って欲しかったんだね」




「……なんでだろうね、テヒョンの前では泣けるのにナムの前じゃ全然泣けないの」




「……今僕にそう言うこと言わないで
僕ヌナが好きって言ったでしょ、期待しちゃうよ」




「……でもテヒョンといると落ち着くって最近思ってるのは事実だよ」




「……
ヒョンのこと好きなのに？」




「ナムに最後言われちゃった
きっと僕のこと好きなのは無理やり剥がされたから対抗心からなんじゃない？って
本気で好きなのにね

本当はもうテヒョンに気持ち傾いてるんじゃない？って」




「うん」




「そうかもってちょっと思っちゃったの
最近うざいくらい囁かれる愛の言葉も受け入れたいって思っちゃったの
こんなすぐ心変わりする軽い女なんだって……
ナムのファンの人が言ってることがあってるなって……」




「うん」




「でもナムのことが頭から離れないのも事実で……」




「無理しないで」














優しく抱きしめながら聞いてくれるテヒョンの背中にそっと手を伸ばす













「っ」




「気持ちの整理着くまで待ってて欲しい」




「もちろん」

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