愛のない結婚3

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JN side









「それで僕は倒れた？」







最高潮に真っ赤になってる彼女にたたみかける




僕ってSだっただけな






そんなことないと思うんだけど











「びくともしませんでした」










眉根を下げて言う彼女






いつもの作って貼り付けた笑顔じゃなくて自然の表情










それが可愛くて本当に……













ん？





まるで僕が恋してるみたいだ

















「もう押しては来ないの？」




「っ」









あ、そろそろ泣いちゃいそう








真っ赤で潤んだ目で僕の顔見てくる彼女








やばい











どきってしちゃった

















「押したら倒れてくれますか？」













そんな顔でそんなこと聞かないで
















「倒れてほしいの？」




ｺｸｺｸ




「押されてみないとわかんないな」




「意地悪」















ぼそっとそう呟いた顔と思えばことってマグカップをテーブルの上に置く彼女












何する気？

















「えい」




「へ」
















一瞬何が起こったかわからなくなって……










僕の後頭部に当たる柔らかい感触












僕を上から覗き込む彼女

















「何して……」




「行動でダメだったんで物理的に押してみましたっ



はは、





すみません」

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