3 ページ3
Aside
思い通りに動かない足を無理やり動かして女中がいる所に向かう。
女中に怪訝な顔をされながら高専の制服を貰い、直ぐにそれに着替えた。
鏡を見て怪我が目立つ所はないかと日入念にチェックし、顔を洗い、髪をとかした。
そして手の傷を隠すための渡された薄い黒色の手袋を身につけた。
これで体の傷は全部隠れるだろう。
最後に薬を7粒程のんだ。
朝ご飯は食べずにそのまま門前に向かう。
小さく息を吐いて家の人が来るのを待つ。
暫くして朝起こしに来た男性とは違う男性がやってきた。
その男性は僕を見つけるなり顔を顰めた。
「……決して五条様や周りの人達の迷惑にならないようにしろ。もうすぐ迎えの車がやってくる。いつも通り静かにしてろ。」
『承知致しました』
五条悟様五条悟様、って言うけど僕はその五条悟様の顔を見たことない。
取り敢えずあっちにいったら五条悟様を探さないといけないなぁ…。
そしてしばらくして男性が言った通りに、車がやってきた。
すると男性は先程のゴミを見るような顔から一変、にこやかに笑いながら「うちのものをどうぞよろしくお願いします」と言った。
「いえいえ…しかし、相変わらず綺麗な顔をしていますねぇ。A様の顔は何回か見ていますが慣れませんねぇ。」
人当たりの良さそうな笑みを浮かべて運転手は言った。
この運転手は僕の送迎担当らしい。
いつも暖かい笑顔だ。
「あはは、そんなお言葉コイツには勿体ないですよ!…では、よろしくお願いします。」
「安全に高専まで送り届けます。」
いつも通り運転手にお辞儀をしてから車に乗る。
窓越しからみる男性はにこやかに笑いっているものの目は笑っておらず、冷たい笑顔で手を振って
いた。
「では発車致します、シートベルトを着用願います。」
『お願いします。』
車内は殆ど会話は無かった。
時々運転手の人が僕に話を振ってくれた。
それを無表情ながらも相槌をうち、やっとの事で高専に着いた。
運転手は「頑張ってくださいね」と微笑み、また車を発車させた。
??「…君が今日からここ来る生徒だな。」
これからここで頑張るのか…と意気込んで息を吐いた途端後ろから低い声がした。
??「失礼、私は夜蛾正道。君の担任だ。」
『五十嵐Aです。よろしくお願いします。』
振り返りきちんと頭を下げた。
1702人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
終わりの芝生(プロフ) - きゃんでぃべあさん» 夏油くんなら真顔で人の精神余裕で抉ること言ってきそうだなって思ったので……ありがとうございます!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - トサカ頭に悪い奴はいないさん» うわぁ!嬉しい!!ありがとうございます!!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 黒猫静さん» ありがとうございます!神だなんてとんでもない笑頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃべあ(プロフ) - 夏油くんのぶりっ子ちゃんに対しての言葉が面白かったです(笑)ストーリー性めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2021年1月10日 18時) (レス) id: f7948ae81a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年12月30日 13時