KINGの彼は番外編《K.Kawamura》 (ページ3)

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仲間の有り難さ② ページ3

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次の日の昼前壱馬さんとAが帰ってきた。泊まりなんて聞いてなくてもAの表情を見たら一瞬で何があったか分かる。

昂秀「…あんな綺麗に見えることある？」

昂秀の一言がもう全てだと思った。

拓磨「いつも可愛いよ、Aは。」

昂秀「まぁそうなんだけどさ、なんか内側からでる女らしさというか。」

「昂秀、なんか言い方えろい(笑)」

昂秀「なんか面白くねぇよなぁ…、相手が壱馬さんだからまだ諦めつくけど。俺がそうさせたかった。」

分かるよ、昂秀。

俺今初めてAを壱馬さんに出会わせたことを後悔してる。
幸せならそれで良い、なんてそんな綺麗事思えないくらい嫉妬している。

拓磨「A、お帰り。」

『ただいま、慎くんも昂秀もただいま。』

「お帰り、楽しかった？」

『……ぅん、』

昂秀「すごかった？」

『なにが？』

昂秀「壱馬さんのあれ ♡」

『なっ、……壱馬くん！昂秀が！！！』

昂秀「ばか！お前！壱馬さんにだけはチクんなよ！」

拓磨「さっきのは昂秀が悪い(笑)」

昂秀はすごい。Aのこと好きなのに、それを表に出さずAを知らず知らずのうちにこうやって笑顔にするんだ。

まぁ今は怒ってるけど(笑)

良かったね、なんて今は素直に言えないけどいつか必ず言えるくらいの男になるから。ごめんね、まだ君のこと諦められてなかったみたいだ。

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