KINGの彼は《K.Kawamura》

24 ページ24

.



陸「おぉ、制服似合ってるね。初めて制服の原型を見た気がする(笑)」


北人「えぇ〜スカート長くない？Aならもっと短くても似合うって。」


「北人、お前いらんこと言うな。」


北人「はいはい(笑) え、てか髪もいい感じじゃん！俺そっちの方が好きかも。ふわふわでAっぽい。」




ふわふわで私っぽいってなんだ？

でも褒められたことが嬉しくて笑ってるとデレデレすんなって
壱馬くんに言われて顔をピシッと真顔にした。




陸「あはは！壱馬怖いねぇ〜、可哀想に(笑)」


「怖ないわ。そういやさっき健太さん来とった。A見にきたって言いよったけど多分違うと思う。」


北人「え、そうなの？……この前の抗争のことかな。」


「多分。」




私には分からない話を3人が始めたから、外の景色を眺めてた。

久しぶりに外に出た気がするな。

流れてく景色は思っていたよりも実家に近くて、
すごく走って逃げたと思ってたけど
そんなに距離走ってなかったみたい。


壱馬くんたちが通ってる高校の名前は聞いたことあるから
知ってるけど、どこにあるのかとか全然分からない。


そもそも親がいなくても転校の手続きを高校生の
壱馬くんができるってどういうことなんだろう。

テスト受けてたら卒業できるっていうのも良く分かんないし。

通信制みたいな学校って事なのかな？
そもそもこの車を運転してる人は誰？
RAMPAGEという組織そのものが謎過ぎる。



そんなことを考えいたら、ゆっくりと車が停まった。


……なんだこの学校は…、


ペンキやスプレーで落書きされていてとてもじゃないけど
こんな環境で勉強ができると思えなかった。



.

25→←23(11/4)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す