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『きゃっ……、』
「あぶなっ、」
ぶつかった人が咄嗟に支えてくれて転けずに済んだ。
……あ、この声 海青くんだ、。
『………かい、せいくん、』
海青「大丈夫…、え?なんで泣きそうなん?痛かった?」
『たす…、たすけてっ…、』
思わず海青くんの服を掴んで、助けてと叫んだつもりだった。
思った以上に声が震えて自分でもなんて言ったか聞き取れなかった。
海青「え、なに?もっかい言って?」
『ポス、…あ、いや…、てが…、てがみ……、あの…えっと、』
海青「ちょ、え、なんて?落ち着いて?」
『かいせいくん どうしよう…、どうしよう…、』
海青「どしたん、ほんま。」
しがみ付きながらボロボロと泣きはじめた私を落ち着かせるように背中に手を回しトントンとゆっくり叩いてくれる海青くん。
え、なに!?どういう事!?って陸さんの声が聞こえて初めて海青くん以外に人が居ることに気づいた。
海青「ここじゃ目立つから 移動しよ。歩ける?」
陸「とりあえずランペの楽屋おいで?時間ある?」
涙が止まらなくて頷く事しかできない私に優しくそう問いかけてくれる海青くんと陸さん。
『ううっ うっうっ…、』
海青「めっちゃ泣くやん(笑)」
『かぃっ、かいせぇくんっ…、』
海青「うん、おるから。大丈夫やから。」
泣いてる私が周りから見えないようジャケットを脱いで頭にかぶせてくれた陸さんと、何も言わず手を繋いで引っ張ってくれる海青くんに震える足を引きずりながら一生懸命ついて行った。
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makana(プロフ) - sakuさん» 海青くんのまじで少ないですよね!!もう自分で書いちゃえってなって書きはじめちゃいましたもん(笑)更新頑張るので楽しみにしていてください🙏✨ (2022年10月6日 17時) (レス) id: 4fca202c8e (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - はじめまして。海青くんの小説あまり出会わなかったのですが、面白くて時折ニヤニヤとしながら読んでいました😄続きを楽しみにしてます! (2022年10月6日 10時) (レス) @page17 id: 1a1d53f4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:makana | 作成日時:2022年10月5日 22時