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zm side
Aさんはグルッペンの存在に気づくとすぐ様、牢屋の鍵を開け始めた
『ゾム、見張りが来ないか見ててくれへん？』
zm「おけ、任せろ」
数分と掛からず、鍵が開く音がした
『グルさん、出てこれます？』
gr「大丈夫だが、生憎これが使い物にならない」
そう言って彼が指差したのは
自身の右足だった
『は、…』
ざっくりと深く傷つけられた右足は服は破れ、彼特有の白い肌は赤く染まっていた
『なんでそれを早く言わないんや…！』
急いで私の服の裾を切り、止血のために傷口を押さえつける
gr「大丈夫だ。もうほとんど止まっている」
『全然まだ駄目やろうが』
gr「それよりも早くここを脱しないと奴らが見回りに来る」
zm「！誰かいる」
ゾムのそんな声に余計に焦燥を加速させる
一度息を吐き、落ち着いてから頭を回す
『ゾム、ぐるさんを連れてここを出れるか』
zm「…できなくはない」
『倉庫には今、誰もいない？』
zm「や、シャオロンだけ残っとる」
『よし、なら倉庫まで行ってシャオロンと国へ帰るんや』
zm「Aさんは」
『あいつらをどうにかしてくる』
ぐるさんの傷口に応急処置を施し、彼を壁と繋ぐ錆びている鎖をナイフで壊してゾムへと託す
腰から拳銃を取り出して入り口の方へと体を向ける
『最優先はぐるさんや。その人がおらんとこの国は回らん』
gr「…A。お前がいなくなっても俺らは困るんやぞ」
『…』
ぐるさんには恐らく私のすることが伝わっているのだろう
引き止めるかのような言葉と声色
振り返らずとも彼の顔が思い浮かぶ気がした
次々と思うことを飲み込み、私は振り切った笑顔で彼の顔を見る
『大丈夫。私はあんなやつら如きに死ぬわけないやろ？』
にしっと笑うと彼は何も言い返さなくなる
気を引き締め直し、入り口へと注意を向ける
『行け、早く』
zm「っおう」
ゾムが後ろで走り出すのを聞いてから私も逆方向へと走り出した
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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます！よかったあぁあ！書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって！ (2020年1月18日 11時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います！肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので！笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます！まじですか！嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください！！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品、通知が来るたびにｲｪｪｴｪ！ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ；∀；)これからも応援してます！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年9月30日 7時
