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rbr side
Aさんに呼ばれ、何かと思えばどうやらゾムの隣に座ってほしいとのこと
俺は別に構わなかったが、名指しの割には彼はかなり不機嫌そうだった
席へとつき、いつものように夕食が始まるとゾムはやたらとパンばかりを食べている
rbr「こっちも食べーや。栄養偏ると駄目やぞ」
zm「…使えない」
rbr「ん？」
zm「俺、これ使うたことないねん」
そう言って指差したのは銀に光るナイフとフォークだった
よく考えてみれば当然だ
スラム育ちも親も兄弟もいない、まともに食事もしたことない
rbr「んじゃ教えるから右手にナイフ、左手にフォーク持って」
zm「…？」
頭に？を浮かべるように危なっかしい持ち方をするのを自分のを見せて真似させる
『ん？何してん？』
zm「ナイフとふぉーく？の持ち方教わってる」
『あ、そういえば教えてなかったわ…どう？できそう？』
zm「…こう？」
『そうそう！』
rbr「で、後はこうやって抑えてナイフで切るだけ」
目の前にあった肉を切って小さくしてみせるとゾムはまた不思議そうな顔をする
zm「なんで切る必要があるん？」
rbr「そりゃ大きかったら食えへんやろ？」
zm「手で持って齧るのじゃだめなんか？」
『それは行儀悪いでしょ？これからはもしかしたら王室のパーティーとかに潜入するかもしれないから、こういうマナーは覚えておいて損はないよ』
zm「…じゃあ覚える」
さっきまで抵抗があったゾムをあっという間にその気にさせた彼女には舌を巻くしかなかった
食事は珍しく特に何も起きずに終わり、部屋へ帰ろうとした時だった
『ロボロ〜』
rbr「あ、Aさん」
『今日はごめんなーなんか色々と任せちゃって』
rbr「大丈夫や。なんか2歳も下と話すの久しぶりやったわ」
『んはwロボロも楽しそうやったんならよかったわ』
月明かりがわからないほど明るく不気味に長い廊下を並んで歩いていると突然、あ、と彼女が声を上げる
『明日、ゾムを任務に連れてくつもりなんやけど』
rbr「え？！ち、ちょっと早ないか？！」
『んー…でも習うより慣れろだし…』
rbr「もうちょっと戦い方とか色々教えたほうがええんちゃう？」
『……でも私、教え方わからない』
rbr「…あーなんかごめんな」
『いやいや大丈夫だよ』
じゃあね、と彼女が部屋へ戻るのを後ろから見届ける
rbr「…あんな教官の元で育ったんやから仕方ないよな、」
ぼそりとそう呟いて俺も部屋へと足を向けた
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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます！よかったあぁあ！書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって！ (2020年1月18日 11時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います！肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので！笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます！まじですか！嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください！！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品、通知が来るたびにｲｪｪｴｪ！ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ；∀；)これからも応援してます！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年9月30日 7時
