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貴方side
『ちょーお前ら！何してんねん！！』
急いで間に割って入り、流れるように二人の手から剣を落とす
『ゾムは動いたらあかんって言われてたやろ？シャオロンも何を本気になってるんや』
そういうとゾムは舌打ちをして人垣の間からどこかへ行ってしまった
『ゾム！』
sya「…Aさん」
『何？』
俯いていたシャオちゃんが顔を上げると
頬には鮮血が僅かに走っていた
『え、…？ゾムがそれを？』
sya「そうや」
近距離戦なら私に引けを取らない彼が、あの状態で傷を負った
かすり傷とは言えども、彼が距離を詰められた…？
そう思うと、思わずくつくつと笑い声が出てくる
sya「な、何笑てんねん！」
『wwいやぁやっぱすごいわ、あの子。正直、あんたも感じてたんとちゃう？シャーオちゃん』
少し煽るような口調でそういうと彼は別に、と答えて右手で頬の血を拭う
『なんでまた、真剣なんかでやりあったん？』
sya「それしか持ってなかってん…突っかかってきたんは向こうやし」
どことなくムッとむくれるような口調でそう言う彼の頭をふわりと撫でる
『ごめんね。まだちょっと幼いのが抜けてへんねん、あの子』
sya「…分かっとるわ」
『じゃ私はゾムを探しに行ってくる』
sya「ん、頑張ってな〜俺、行ったら殺されそうやしw」
『wちゃんと言っとくよ』
彼が走っていった方向へ行き、適当にぶらぶらとしていると中庭の奥へとやってくる
『ゾム。何してん？』
彼は白と紫色の朝顔が這うフェンスの前で小さく座り込んでいた
右手にはまだナイフが握られている
それの刃先には僅かに赤く、血がこびりついていた
『シャオロンとやりあったんやろ？』
zm「…うん」
『どうして？別に怒らんから』
zm「…煽られたから」
『煽られた？』
zm「Aさんは強い人しか見ぃひんって言われて…あの人強いんやろ？勝てたらそしたら、」
段々と弱く小さくなる声は嗚咽音へと変わっていく
あのシャオちゃんのことだから普通に私らに接するようにやったんだろう
それがゾムには本気に見えたようだ
『(全く…大人気ないんはあの子もやんか…)大丈夫。私は強さで贔屓なんてせんから』
私もしゃがみ込み、彼の目線へ合わせる
zm「ほんまに…？」
『ほんまほんま。だから泣かんといて、な？』
にこりと笑ってそう言うと彼は幾分か落ち着いたのか
安堵のため息を吐き出した
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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます！よかったあぁあ！書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって！ (2020年1月18日 11時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます！ 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います！肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので！笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます！まじですか！嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください！！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品、通知が来るたびにｲｪｪｴｪ！ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ；∀；)これからも応援してます！ (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年9月30日 7時
