1.兄 ページ2
僕は、なるべくして東京都立呪術高等専門学校に入った。
ほぼ兄の夏油傑のせい。
傑兄が10年前、僕が5歳の時に呪詛師と認定され処刑対象になった。
傑兄が唯一の親族だった僕は高専に保護され、そのまま高校入学の年齢になった為、不本意ながら入学してしまった。
呪術の使い方は傑兄から教えてもらい、幼い頃から使えた。
呪霊の取り込み方も扱い方も、全て兄から教わった。
呪霊はすごく不味かったけど、人の為になると思い払っては飲みこんでいた。
もし傑兄が行方不明にならなかったとしても、僕はここに入学していた──と思う。
担任が五条悟になったのも、運命としか言えない気がする。
授業が終わったにも関わらず、机にひれ伏し兄のことをぼーっと考えた。
五条「えっと、ひさしぶり。元気だったかな……。って、まあいつも見てるんだけどね。真面目にやってて感心したよ」
悟兄とは昔からの付き合いで、傑兄とはとても仲良くしていたのを見ていた。
A「傑兄のことですか?悟兄。」
五条「せめてここでは五条先生って呼んでくれないかな。サシで話すのって何年ぶりかなぁ?」
A「さあ?別に、興味無いです」
五条「Aちゃんさ、もうちょっと僕に興味持ってくれてもよくない?一応君のお兄ちゃんと親友だったんだけど」
A「どうでもいいです」
僕はもう人形だ。
言われたことをやる。
望まれたことをする。
そして、行方不明の傑兄を探す。
それだけが今の僕に残された、ただひとつの目的だった。
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澪(プロフ) - はつねさん» 初めまして、レスありがとうございます。とても励みになります!続き頑張ります(*∩ω∩) (2021年5月18日 0時) (レス) id: cd00cfe075 (このIDを非表示/違反報告)
はつね(プロフ) - 初めまして!凄く面白かったです!続き待ってます(*^^*) (2021年5月17日 23時) (レス) id: ba12f2b624 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - プスメラウィッチさん» 初めまして、レスありがとうございます。感覚で書いているので五条先生オチになるかはまだわかりません(;_;)多分五条先生オチになるんじゃないかな〜と(>_<;)引き続き頑張ります(´˘`*) (2021年5月17日 5時) (レス) id: cd00cfe075 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月17日 5時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪 | 作成日時:2021年5月17日 2時