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入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep7 said Jyuto ページ38

ちょっとエグい表現に注意





「さて、では尋問を始めます。」




俺は徐に男の手を取り








親指の指先目掛けて釘を打ち込んだ





「ぎゃああああああ!!!」
爪が割れ、鮮血が噴出する


「指先には神経が集中しているらしいです。左馬刻がこの拷問をしていた所を偶々見ていたので使ってみました。…まあ、もう聞こえていませんか。」

痛みのせいでヒクヒクと痙攣している男の顔を蹴って起こす

「おい。まだおねんねの時間じゃねぇぞ?それとももう1発欲しいか?」
「ひぃ、…!!言う!言うから!」
「きったねぇ顔だな。」
だめ押しに涙と鼻水で濡れた男の顔を蹴る
蛙が潰れたような声が聞こえた

あーあ、この靴、買い替えねぇとな









男から情報を聞き出し、車を出す

警察がスピード違反するな?
俺が違反しても誰も止める奴なんざいねぇよ

「()」




俺は片手でスマホを打つ

送信先はこのハマで一番敵になりたくない男だ





これで追い詰める手筈は整った







情報通り
港には小さな船が停留していた

俺は数人の部下を外で待機させ
3人程の部下を連れて中に入った



そこで見たものは







「こ、れは…。」
誰が発した言葉だろうか
後ろに控える部下達の誰かだろうか
いや、紛れもなく俺の口から出た言葉だった



何せ俺が見たものは

通路の至るところで乗組員達が泡を吹いて昏倒していた



「(左馬刻がもう来ていたのか…?)」
俺は倒れている人を観察する

左馬刻がやったにしては綺麗過ぎる

アイツなら殴ったりなんなりして気絶させるが
コイツらは殴られた形跡がなかった


だが、どこか既視感のある光景だ

何処で見たんだ?

脳にノイズが走る

−−渋谷で、−−が意識不明−−−−犯行に−−ヒプ−−−−



「っう!」
吐き気が込み上げてくる
「入間巡査!」
「いい!…何でもない。」




知らない情報が多い
それより今は目の前の事だ



「彼等を警察病院まで運びなさい。」
「はっ!」
部下に命じて乗組員を運ばせる

俺は通路の奥に足を進めた

コツリコツリと足音が通路に響き渡る



最奥には一つの扉があった

きっと彼女は此処にいる
そう確信めいたものがあった



ドアノブを回した
キィッと音を立てて開かれた

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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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