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入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep6 said Heroine ページ36

つけられてる

一定の距離を保ちつつ私の後ろを歩く気配がする

冷や汗が止まらない
怖い

私は少し歩くペースを上げ、近所の交番に方向転換する

しかし相手は私がどこに向かってるのが分かったのか駆ける足音が聞こえ
私も走り出した

スマホを出し
電話帳の上部にいる
入間さんに電話をかけた

2コールで出てくれた

「珍しいですね。貴方から電話なんて…」
『入間さん…!助け…!』
後ろから口に布を押し付けられる
手からスマホが滑り落ちる

視界が霞む




「おい!A!聞こえてるか!何が…」
スマホは見知らぬ足に踏み潰された









頬に強い痛みが走り目を開ける

「お、起きたじゃん。おっはよ〜。」
「おい。顔に傷付けんなつったろ。大事な商品なんだからよ。」
「うっせえな。どうせ買うのは体目的のスケベジジイだろ。顔は関係ねえよ。」

『こ、こは。』

「なあ、アンタ入間銃兎の女なんだろ?災難だよなぁ。アイツのせいでアンタは売られるんだからな。」
『売られる…?』
「あぁ。入間銃兎に捕まったダチの意趣返しだ。ヤクはねえが、元々俺等はコッチが本業だからな。」
言っている意味が分からない
彼等は何を言っているの?

「あ?こいつ、もしかして知らねえんじゃね?」
「マジかよ。只の愛人か、余程大切にされてんのか分かんねぇな。」

私はこの密室を静かに見渡す

窓はなく、扉は男達の後ろにある

ふと、潮の香りが鼻を掠める

もしかして海!?




「とりま、外国まで海路で行くぞ。日本から出たらアイツ等も追っては来れねぇだろ。」
「あぁ。それまでこの女、どうする?」
「あ"?あー…、適当に閉じ込めておけ。どうせ一人じゃ出れねえよ。」

怖い

どうしようもない恐怖が身体中を駆け巡る

ガタガタと体が震え
脳に衝撃が走る




障害を排除しますか?

え?

このままでは貴方はオーバーヒートを起こし
この辺が火の海と化すでしょう

貴方は、一体

私が貴方を制御します
貴方は何もしなくていい

−さあ、体を委ねなさい





私は意識を手放した









気が付いたら男達は口から泡を吹いて倒れていた
船員達皆だ

一人ピンピンとしてる私の存在はとても歪で
まるで私がこの地獄を作ったと言われているようだった





あぁ。私がやってしまったんだ



あとがき
おこめ
「あー…、早くヒプマイアニメ入んねーかなー。うち熱しやすく冷めやすいんだよなー。」

「クソじゃん。」

昨日こんな緩い会話してた
妹の罵倒が可愛く思える

入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep6 said Jyuto→←入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep5 said Heroine



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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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