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入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep1 said Jyuto ページ29

「ッチ。またあの女から呼び出しかっ!」
俺は車に乗り上司の職場である建物まで高速違反ギリギリのスピードで走る



目的地に着き、車から降りた

「入間巡査部長!お疲れ様です!」
入口にいた警官が敬礼しながら言う

「はい。お疲れ様です。警視総監はどちらに?」
「あ…、執務室だと思われます。」
あぁ、気に入らねぇ
こいつらの心底同情するような目が気に入らねぇ
「…はい。了解です。」

俺だって、あんなクソ女の言う事なんざ聞きたかねえんだよ

エレベーターに乗り、上へと行くにつれて俺の怒りも上昇していった


執務室前まで来る
本当はぶち破って入りたい気持ちを押さえてノックする

中から
「入れ。」
という声が聞こえると同時に入る


「今回は何用でお呼びでしょうか。」
また、あの女関連だろう



「入間ぁ。なんだ?その態度は。私直々の命令がそんなに嬉しいのか?ん?」

俺の言葉のどこにアンタを不快にさせる要素があった!
全く、相変わらず男を見下した態度が癪に触る

「…滅相もありません。大変恐縮にございます。」
俺は営業スマイルでヘドが出そうな程の気持ち悪い言葉を吐く


「ふん。相も変わらず可愛げのない男だ。」
「男に可愛げなんて必要でしょうか。」
「はっ!少なくとも以前会ったシンジュクディビジョンの奴はお前より可愛げがあったぞ?」
「…それで、今回の呼び出しは?」

「ああ。最近Aが行方を眩ました。新宿の病院で会ったきりだ。私は心配だ。あいつは優しいからまたどこぞの馬の骨がAを誑かしていないか。」
「探し出せ、という事ですか。」
「いや?」
は?じゃ、何の用だよ
「あの子の身辺を探れ。」
「は?」
「私の知らない所で何か妙な動きがあるからな。入間はAの身辺を探れ、その為なら多少の接触も許す。勿論、見つけたらまず私の所に連れてこい。いいな?」
「…は。」






俺は舌打ちを抑え笑顔を取り繕ったまま退室した








その頃







「…総理。貴方は一体何を考えていらっしゃるのですか。…あの子に、何をさせようと言うのですか。」



無花果の問いは誰の耳にも入らぬまま空中分解した

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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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