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伊弉冉一二三編 君の酸素で息をするEp5 said Hifumi ページ24

僕は勘解由小路無花果が去る後ろ姿を見る

冷や汗が伝う
正直彼女の威圧感が凄くて立っている事しか出来なかった


『一二三君?』
僕は彼女の声で我に帰る

「あ、やあ!子猫ちゃん!迎えに来てくれたのかい?」
『う、うん。一二三君、だよね?』
「?あぁ!もしかしてホストモードに戸惑っているのかい?驚かせてしまってごめんよ。けど、君のそんな顔を見れるならまたジャケットを来てくるね!」
『ど、独歩の言った通りだ。なんか、一二三君じゃないみたい。』
「こっちの僕では不満かな…?」
『いや、不満じゃない、けど、なんか照れるね。それにどっちも一二三君だし。多少性格が違っても問題ないよ!まあ、慣れるまで時間はかかりそうだけど。』
「…ならたまにこの格好で君に会いに行くよ。」
『うん!一二三君の好きな時で良いよ!』
彼女はにこりと笑う





でも、その笑顔に陰りが出来る

「(まただ。彼女はたまにその可愛らしい笑顔を曇らせる事がある。まるで何かに怯えるように。)」

僕が守ってあげたい



ああ、いっそ彼女が
友達の独歩君でも主治医の寂雷先生でもなく
僕にだけ頼ってくれたら







僕の中にドロリとした感情が生まれたような気がした









彼女の病室にて僕は彼女に問いかける




「子猫ちゃんは何か悩みがあるんじゃないかい?」
『え?』
彼女は大きな目を少し見開く

『え、っと、どうして?』
Aさんの視線が泳ぐ
嘘がつけない子なんだね

可愛いなぁ


「見てれば分かるって言いたいけど、独歩君が教えてくれたんだ。君の様子が可笑しい、話を聞いてあげてって。流石独歩君、美しい友情だ!…少し羨ましくもあるけどね。」
『そっか独歩が…。』



「君さえ良ければ話してくれないか?少しでも君の為に力になってあげたいんだ。」
『っ!ず、ズルい…。そんな事言われたら言わざるを得ないじゃん…。』

彼女は顔を赤らめ視線を逸らす






僕にも男としての欲があったみたいだ

彼女が僕の言葉に恥じらう姿は僕が今まで見た中で一番





可愛い姿だった





あとがき
麻天狼ってさ、休日に釣り行くじゃん?
おこめ今だからぶっちゃけるけどそれってさ

独身のおっさんの休日みたいだよね、て話


あ、コイツら全員独身だったね
おっさんではないけど
寂雷先生は絶対良いパパになる
賭けても良い

伊弉冉一二三編 君の酸素で息をするEp6 said Heroine→←伊弉冉一二三編 君の酸素で息をするEp5 said Heroine



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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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