観音坂独歩編 優しさの代償Ep6 said Heroine ページ14
朝、いつもより少し早めの時間に目が覚めた
『あれ?私、確かソファーで寝てた気が…。』
私はベッドにルームウェアで寝ていた
どうやらお風呂はまだだったらしい
らしい、というのは
私の昨夜の記憶が曖昧だから
『…とりあえず、仕事は明日からだしお風呂入ろう…。』
湯船に浸かり昨日の記憶を掘り起こす
『あ!そうだ、私、観音坂さんに告白されて…!!ど、どうしよう!保留にしちゃったけど後回しは不味いよね?どうしよ、どうしよう…。でも、あんなに頑張って告白してきたのに無下には出来ないし、でも、だからといって軽い気持ちで付き合っちゃ相手に失礼だし…。』
『でも、』
『あの人の事は嫌いじゃない…。』
『ぃよっし!決めた!』
ザバンと音を立てて湯船から立ち上がった
『明日!仕事が終わったら言う!絶対!』
翌日
くたびれたスーツで出勤してきた観音坂さんは社員への挨拶もそこそこにデスクに着いた
『観音坂さん。』
「ひゃいっ!あ、珠久里さん。」
『そちらの書類が終わり次第、こちらもお願いしてもいいですか?』
「は、はい。分かりました。……?」
どうやら書類に付いていた付箋に気がついたようだ
『ではお願いしますね。』
「…はい。」
付箋には
仕事が終わったら話があります
と、一言だけ
私は、今日のノルマは終え定時で上がったが
観音坂さんはまだらしい
というか何か困ってる様子だ
『観音坂さん。何か不備でもありましたか?』
「珠久里さん!す、すみませんすみません!この程度の仕事も出来ない俺ですみません!」
『謝罪は良いですから!…あら、この集計間違ってますね。これを記入した方は居ますか?』
私は部屋中の社員に声をかける
近くにいた女性社員が口を開いた
「珠久里さん。その記入をした○○さんならもう退勤しましたよ。」
『え!?…分かりました。私が一からやり直します。』
「で、ですが一からやり直すとしても時間が…。」
『大丈夫です。皆さんは帰って大丈夫ですよ。』
「…俺は残ります。」
『観音坂さん。』
「その集計が終わったら貸してください。」
『…!はい。』
夜11時
『お、終わったぁぁぁ…!!』
「はぁ、…つ、疲れた…。このまま寝たい…。」
事務室には私と観音坂さん以外はいなくて
完全に二人きりの状態だ
『さて、帰りましょうか……!?』
立ち上がった瞬間部屋が真っ暗になった
『(も、もしかして)』
警備員に電気を消された!?
観音坂独歩編 優しさの代償Ep7 said Heroine→←観音坂独歩編 優しさの代償Ep5 said Heroine
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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時