観音坂独歩編 優しさの代償Ep5 said Heroine ページ13
家に帰っても今日の出来事を鮮明に思い出す
ソファーに座り目の前のテレビをつける
正月SPのバラエティーがやっていたが頭に入らない
もやもやと先ほどの観音坂さんを思い出す
正直、観音坂さんの事は好意的に見てる
隈だらけの目は仕事を頑張ってる証だし
ただ、すぐ謝罪する癖はなんとかした方がいいと思う
………
初恋もまだな私には難題過ぎる
この気持ちが「好き」なのかは分からないし
中途半端な気持ちでお受けするのも失礼だ
どうすれば正解なのかな…
考え込んでいる内にうつらうつらと頭が船を漕ぐ
あ、不味い
せめて寝るならベッド、へ…
said Heroine end
数秒間、動きが止まったAは立ち上がった
無言でスマホを取り、連絡帳に載ってない番号をダイヤルで押す
『夜分遅くに申し訳ありません乙統女。今、お時間は平気ですか。』
「構いません。何かトラブルが発生しましたか。」
『いえ、ここ数日の報告書は御覧になられましたか。』
「はい。計画が順調そうで何よりです。しかし、任務中に電話をかけるとは、彼女に何かありましたか？」
『…依代のバイタルが急上しています。理由を問います。』
「ふむ…。」
『乙統女？』
「いえ、それは問題ありません。放っておきましょう。」
『…そうですか。』
「不満そうですね。」
『彼女に何かあっては我等の計画は全て水の泡ですから。』
「そうですね。彼女には動いてもらっていますからね。」
「人造ヒプノシスマイク一号として。」
『人の感情を学ぶ為に』
「ええ。あの方の寿命が尽きるまでにはなんとしてでも完成させるのです。」
『乙統女。少し聞いても宜しいですか。』
「今日は質問が多いですね。いいですよ。」
『無花果にはこの計画を伝えてはいないのですか。』
「…あぁ。彼女は貴方の依代を可愛がっていますからね。もし知ってしまったら彼等も無事では済まないでしょう。もしかしたら私の所にも殴り込みに来るかもしれないですし。」
『それは…、否定材料が見つかりません。』
「しかし、何故それを聞くのですか？」
『ここ数日、彼女の部下らしき人が依代を嗅ぎ回っていたものでして。』
「報告書には上がっていませんでしたが。」
『このような些末事、報告するまでもないと判断したまでです。』
「成る程…。無花果には私からも釘を指しておきましょうか。」
オトメー！何処ー！？
「あの方が呼んでいますので失礼します。」
ブツと通話が切れた
Aは目を閉じる
依代に体を明け渡す為に
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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます！ほわぁっ！？こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2019年12月11日 7時) (
レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~！これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます！ (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます！凄く励みになります！頑張りまぁっす！！ (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2019年12月5日 23時
