日替わり定食 ページ33
「そう言えば、この前買った服のことなんだけど」
訓練後、ヘトヘトになりながら私たちは校舎の方に歩き始めていた。
訓練は基本、2時間セットになっていて、間には昼食が入っている。当然、身体を動かした後な訳でみんな腹ペコ状態だ。
「うん。たくさん買ったよね」
「爆豪くんとどこか行く予定とかないの？」
唐突な質問に私は目をパチクリとして、今後の予定を思い出して見たけれどそれらしいものはない。
2人で出掛けることは時々あるけれど、事前に約束して行くことより当日思い立ったように買い出しなどに行く方が断然多かった。
「次爆豪くんとどこか行く時にあの服着て行って欲しいなぁ」
「え？いいけど……どうして？」
お茶子ちゃんは意味ありげに笑う。
聞き返そうと思ったけれど、私の視界が一瞬ぐらりと揺れて立ち止まった。
立ちくらみのように目の前が黒くなって、少しずつ目の前が見えるようになってくる。
「なんか顔色悪いけど大丈夫？」
「うん、平気。お腹減りすぎたかな」
私は見えるようになった視界でお茶子ちゃんを見ると、食堂へと足を進めた。
もうそろそろ運動ができなくなってしまう頃だろうか。限界はいつきてもおかしくないと自覚していて、残りの短い間をどう楽しもうかと考えるのにも少し飽きてきた。
「日替わり定食がからあげだったかなぁ」
「たまには私もオムライスじゃないの食べようかな」
遠目に爆豪くんの後ろ姿が見えて、目で追う。
切島くんに肩に手を回されている爆豪くんの横顔はうざったそうに眉を顰めていた。
強く手を振り払う爆豪くんに、私はクスリと笑みをこぼした。
「…………爆豪くんのご飯食べたいな」
「今日の朝も食べたんでしょ？」
「うん、いつでも食べたいの」
校舎の中に着くと、食堂からいい匂いが漂ってきた。お腹の減りが限界に達していた私のお腹が大きい音を立てる。
今日はオムライスじゃなくてからあげにしよう。
そんな事を考えながら足を早めた。
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山野 珠雨(プロフ) - 梅姫美さん» ありがとうございます！これからもかっこいいかっちゃんをお届けできるように頑張ります！ (2018年9月15日 19時) (
レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
梅姫美(プロフ) - やだ。かっこいい。ありがとうございます。もう。はい。いい作品ではい。めっちゃいいとしか言えない。！ (2018年9月13日 18時) (レス) id: c23f604db7 (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - 桃兎さん» 返信遅くなり申し訳ありません！あなたのような優しい言葉を掛けてくれる方がたくさんいて本当に救われています。まだまだ未熟な私ですが、皆様の応援を糧に頑張ります！ (2018年8月20日 1時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桃兎(プロフ) - 初コメ失礼します！ 私もそんな沢山評価来る様な作品あまり作れませんが、コメント、評価の通知にビビる気持ち凄く分かります！ お話凄く面白いので、更新いつも楽しみです！頑張って下さい！ (2018年8月1日 10時) (レス) id: 050cf08f0a (このIDを非表示/違反報告)
山野 珠雨(プロフ) - 苺デラックスさん» いつもありがとうございます！遅い更新になってしまいますが、最後までどうかよろしくお願いします。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山野朱雨 | 作成日時：2018年3月9日 23時
