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喧嘩 ページ9

「なに、それ、」



拓「だからそれこっちのセリフなんやけど」






なんでそんなに冷静なの?





「勘ぐられるようなことしてたのはたくだってそうでしょ?」



拓「何を言うてんの」



「たくだって女の人と2人っきりで歩いてたじゃん」



拓「はぁ?」



「私さっき見たもん、たくが、」



拓「ちょっとまってAちゃんほんとに言うとることようわからんわ」



「しらばっくれるの?」






あんなにちゃんと見た光景に嘘つかれたって、納得できるわけない。


何も無いフリされるくらいならそうだよって言ってくれた方がよかった。





色んな事を言われれば言われるほど信用されてないのかと思うだけだし


さっき見たあの光景も否定されればされるほど辛い。




もうどうすればいいかわからなくなって俯くと目頭が熱くなった。






拓「ちょっとまって、Aちゃん、」



「っ…、も、いい、」



拓「よくないやろ?」



「たくは、そうやって、嘘つけるんでしょ、?」



拓「Aちゃん、」



「私って、それくらいの存在だったってこと、なんでしょ、」



拓「違うよAちゃん、」



「…私は、好きなのに、たくのこと、沢山想ってた、のに、」






涙は止まらないし


胸はキリキリ痛むばかりで




もう無理だと思って逃げようとすると、後ろから抱きしめられた。





拓「まって、」



「…わかんない、私、もう、」



拓「ごめんって、Aちゃん、」



「好きじゃないならこんなことしないで、」



拓「ごめん、泣かせてごめん」



「やめて、よ」



拓「Aちゃん、こっち向いて」




言われるがままゆっくり振り向くと大好きなたくの顔が目の前にあって


さっきまでの怖い表情とは違って少し安心すると


顔が近付いてきて、何度も唇が重なった。





「…っん、や、たく、」



拓「Aちゃん」





さっきの嫌な光景が頭をよぎる。



何度も、何度も。





「や、」





綺麗な人だった。



私より全然可愛かった。





あの人の事が、好きなの?


あの人にもこうやって、してたの?





拓「Aちゃん、なんでそんな嫌がるん」



「違う人が好きな人にされたって嬉しくない」





そう言うと、呆れた顔。




拓「Aちゃん全然わかってない」






なにが?



全然わかんないよ。



たくが考えてること、わかんない。






そう言うとたくは私を正面から抱きしめて



耳元で


好きだよ


と囁いた。

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らむね(プロフ) - Aさん» そんな事言って下さってうれしい限りです(>_<)気まぐれなゆっくり亀更新ですが楽しみにお待ち下さい!! (2018年1月1日 4時) (レス) id: 64f520ad7e (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ほんとに一番好きな作品できゅんきゅんしっぱなしです(´;ω;`)次の更新も楽しみにしてます(o^^o) (2018年1月1日 3時) (レス) id: da8fd23d44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みあ | 作成日時:2017年11月8日 16時

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