キス、された ページ24
拓「どうしたん?怒ってる?」
「…いや、」
拓「久しぶりに時間できたと思ったけど、体調悪いなら無理せんでええよ」
「…違、くて、」
こんな最低な状況の自分に対して優しい態度のたくに申し訳ない気持ちでいっぱいで、
じわりと目の前が滲むけど、この状況で泣くのは違うと思い下唇を噛んで堪えた。
折角、やっと会えたのに
何も無かったら今頃、
ライブどうだったとか、何してたとか話して、
ご飯作って、一緒にご飯を食べて、
きっと幸せな時間が待っていたハズだ。
もう起こってしまった以上は、そんなこと考えていても仕方がない。
何も無かった事になんて、できない。
どうしよう、どうしよう。
もう、終わりかもしれない。
呆れられて、捨てられる?
別れようって、言われる?
拓「どうしたん、ほんまに、」
たくが私を抱きしめようとしてくれるけど、
さすがに、拒む。
拓「なんで?」
「ごめん、たく、ごめんなさい」
拓「なにが?」
「優希くんに、キス、された」
言って俯いたままでいると、沈黙。
呆れられた、絶対。
何か、言ってほしい。
沈黙、耐えられない。
時計の針が動く音だけが部屋に響く。
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らむね(プロフ) - Aさん» そんな事言って下さってうれしい限りです(>_<)気まぐれなゆっくり亀更新ですが楽しみにお待ち下さい!! (2018年1月1日 4時) (レス) id: 64f520ad7e (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ほんとに一番好きな作品できゅんきゅんしっぱなしです(´;ω;`)次の更新も楽しみにしてます(o^^o) (2018年1月1日 3時) (レス) id: da8fd23d44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2017年11月8日 16時