検索窓
今日:17 hit、昨日:29 hit、合計:56,478 hit

あの時の話 ページ19

拓「Aちゃんしばらく会ってくれへん時なかった?」




ソファにもたれかかってたたくが台所に歩いてくる。




「あー…」




テレビに映る姿を見てから勝手に会うの気まずいって思っちゃってた時だな。




拓「めっちゃ寂しかったんやけど」




料理をする私の後ろから腕を回して肩に顎を乗せてくる。




「ごめんって、ちょっと、色々あって」



拓「もしかしてその時あの男の子といい感じになってたんちゃうの〜」



「誰よそれ」



拓「なんだっけ名前、ここに住んでる、同じ会社の、」



「あー、優希くんか!」



拓「…なんでちょっと元気なったん、今」




不貞腐れた声が耳元で聞こえる。




「別に元気になったわけじゃなくて、誰かわかったからちょっと声大きくなっちゃっただけ、」



拓「ふぅん。…ま、会社でいい感じになってても俺わからんもんな、」



「なんもないよ!」



拓「あの時だって家の前で触ってたやろ、その優希くんって子の頭」



「髪がはねてるよって教えてあげただけだって」



拓「ぶっちゃけあの時はちょっと優希くんの事気になってたんちゃうの」



「もー、だから!気になってないって!だって私あの時、」



拓「…あの時?」




やばいと思って吃るとたくが突っかかってきた。






言えない。




言える訳ない。




優希くんと話してる時だって



考えてたのはたくの事なんだよ、なんて



言えない。

あの時の話→←あの時の話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
147人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らむね(プロフ) - Aさん» そんな事言って下さってうれしい限りです(>_<)気まぐれなゆっくり亀更新ですが楽しみにお待ち下さい!! (2018年1月1日 4時) (レス) id: 64f520ad7e (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - ほんとに一番好きな作品できゅんきゅんしっぱなしです(´;ω;`)次の更新も楽しみにしてます(o^^o) (2018年1月1日 3時) (レス) id: da8fd23d44 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みあ | 作成日時:2017年11月8日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。