同居人は有名人 6≪ﾆ/ﾐﾔｶｽﾞﾅﾘ≫ 完結 (ページ40)

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同居人とオムライス6 ページ40

二『で、次はソースか。』

『材料は…ある？かな。』

二『ブランデーないかも。』

『え！？？じゃあ火、ボッて出来ないの！！？？』

二『ボッて。フランベね(笑)』

『そうそう！フランベ！！できないのかぁ。』

あー、ちょっと楽しみだったのに。

二『ま、フランベはまた今度だね。』

『はーい。』

しぶしぶ、あるものだけを使って和と二人でソースを作った。

って、言っても。
ほとんど和がやってくれたんだけどね。

二『はい、味見て。』

口元に持って来られたスプーンをパクっと頬張った。

『かず…！！！天才！！』

超おいしんですけど！！！
なに？！ほぼ目分量で作ってたのに！！

二『ありがと(笑)じゃ、後は卵か。』

和が卵を持って私を見る。

ゔぅ。
やっぱりそこ私がやるの？

二『一個ずつやろっか？』

『え？！』

二『あれ？両方やりたかった？』

『いやいや！！自分のだけで！！』

二『そ？って、こないだ作ってなかったっけ？』

『包んでないもん。やぶれるし。』

自分用だし。

二『そうなの？』

『うん。基本的にケチャップで隠しちゃうから。あー、緊張する。』

いつも和に出す料理は形にこだわらない料理ばっかだし。
(煮物とかシチューとか)

しかも、たまーにだし。
一緒のご飯なんて。

二『はい、じゃあAからねー。』

その声と共に、はいっとフライパンの前に立たされる。

いや、和が見てると思うと緊張倍増なんですけど。

あー、落ち着け。
いける。頑張れ自分。

二『60秒はかろうかー？(笑)』

『もう！！急かさないでよ！！』

楽しそうに笑う和が今は憎い！

いざ！！