episode42 ページ42
裁判官に言われて尋問台に立った。
裁判官:…では，今から被告側の弁護人の質問に答えてください。
「…はい。」
・
・
西畑君の弁護人は私の目をジッと見つめた。
弁護士:では質問します。
貴方の西畑被告に対する第一印象を教えてください。
唐突な質問だった。
「…」
あの時は
本当に怖かった。
******************
『僕，西畑大吾。』
両八重歯が暗い部屋の中で光って見えて
狂気に満ちた大吾さんの笑顔
******************
「…怖かった……」
大吾:…。
「最初の一ヶ月は…毎日が怖かった。
今まで知らなかった事ばかりの毎日で
…知らない男達が毎日家に見張りに来てて。
毎晩ベッドで眠るとき，明日の朝はちゃんと生きてるのかって…」
言葉のひとつひとつが震えた。
未だに当時のことがトラウマになってて
体が小刻みに震えた
弁護士:…では,今の印象を詳しく教えてください。
今…?
ふと警官の間で手錠をして私を見つめる大吾さんを見た。
「…大好きです…。
ずっと，ずっと逃げたら殺すと言ってました。
拳銃を額に当てられた事だってあった。
でも…彼は本当に私を殺す気なんて最初から無かった。」
ザワザワ…
怖い時だってあった。
逃げ出したいって何度も思った。
なのに
頭に浮かぶのは
何度も何度も頭に浮かぶのは
優しい大吾さんで
流星君がいて
重岡も藤井君も小瀧もおって
神山くんが皆の面倒見て…
「…あの日に戻りたい………」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいる - 今年も読みに来てしまいました 、何度読んでも終わりが近付くに連れて涙が溢れちゃいます。絶対にまた読みに来ますっ (2023年1月8日 14時) (
レス) @page45 id: a55a80c359 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 久しぶりに読みにきてしまいました、、、何度読んでも泣いてしまう。又定期的に読みにきます。 (2022年8月23日 9時) (レス) @page1 id: aaba7b4d48 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ものすごく想像してしまって泣いてしまいました…とても感動しました、！ (2020年3月12日 23時) (レス) id: 6fbde03a1f (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 何回読んでも最後には絶対泣きます この物語を作ってくれてありがとうございます！！ (2020年1月9日 0時) (レス) id: f62816a639 (このIDを非表示/違反報告)
鳳蝶(プロフ) - 何回も読む度涙腺が… 一回映像で観てみたいですね。 (2019年11月21日 23時) (レス) id: a5ac573be9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怪物ちゃん
| 作成日時：2013年11月8日 22時
