episode20 ページ20
望:んじゃ，俺そろそろ帰るわ。
「あ，はい。」
小瀧がマフラーを巻いて，コートを羽織った。
…大吾さん，遅いな…。
「こ，小瀧さん。」
望:んー?
「大吾さんって…クリスマス，空いてますか?」
望:ふはっｗもしかして一緒に過ごしたいん？
「…//」
顔が一気に真っ赤になった。
そんなに，分かりやすかったかな…?
望:…大吾，その日は母親と会うねんて。
「あ…」
望:まあ，もしもんときは俺らの誰かにかけたら来るから。
そう言ってアドレスを渡された
「あ，ありがとう…ございます…」
小瀧に渡された紙を握り締めた。
パタンッ…
…―――今，何もない，。
鎖も手錠も，何もない。
―――…逃げ出せる?
私がここから抜け出せば
大吾さんはどうなるんだろ?
私を捜して捕まる?
何も思わず捜さない?
それとも――――…
・
『Aー』
『危ないよ!―――くん!』
『へーきやって!ほら，Aも来い!』
高い塀を，二人で登った。
顔が思い出せないが，誰かと一緒にいた。
『待って，待って―――くん!』
塀を登りきった瞬間ーー
ずざざざざざざざざ
・
10ｍ，あったかな?
その子が，落ちた。
誰かは思い出せない。
だけど…彼のお腹に残った
傷跡は，今でも忘れられない―――
『やだっ・・・やだっ―――くん!!』
『…A……』
『『A!!!!』』
ﾊｯ
「だい…ごさん……?」
目の前には，大吾さんが私の体を支えて立っていた。
大吾:顔…真っ青やで?
「す，みません…」
何であんなこと，思い出したんだろ…
大吾:…辛いことあったら，言いや?
―――…本当に，人を殺せる人なの?
こんなに，優しい人が
こんなに，優しい目をした人が―――…
「―――…どこにも行かないで下さい…」
大吾:…
ギュッ…
「一人に…しないでくださいっ………」
寂しくて寂しくて
こんなに大きな部屋に，一人ぼっちは寂しくて。
ギュッ……
大吾:…どこにも行かんで?
私をギュッと握り返してくれた。
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あいる - 今年も読みに来てしまいました 、何度読んでも終わりが近付くに連れて涙が溢れちゃいます。絶対にまた読みに来ますっ (2023年1月8日 14時) (
レス) @page45 id: a55a80c359 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 久しぶりに読みにきてしまいました、、、何度読んでも泣いてしまう。又定期的に読みにきます。 (2022年8月23日 9時) (レス) @page1 id: aaba7b4d48 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ものすごく想像してしまって泣いてしまいました…とても感動しました、！ (2020年3月12日 23時) (レス) id: 6fbde03a1f (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 何回読んでも最後には絶対泣きます この物語を作ってくれてありがとうございます！！ (2020年1月9日 0時) (レス) id: f62816a639 (このIDを非表示/違反報告)
鳳蝶(プロフ) - 何回も読む度涙腺が… 一回映像で観てみたいですね。 (2019年11月21日 23時) (レス) id: a5ac573be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怪物ちゃん
| 作成日時：2013年11月8日 22時
