＿＿＿＿#4［愛惜］side Shota ページ29
Shota side.
「............もう、彼女とは会いません、」
ほぼ強制的に結ばされた約束。
そうせざるを得なかった俺は、Aの連絡先を消して全てを終えた。
連絡先を消したからと言って、Aへの気持ちまで消えたわけじゃない。
でもその時は抵抗する気も起きなかった。
....もう、全てがどうでも良かったんだ。
「渡辺、大丈夫か？」
翌日学校に着くと、顔色の悪い俺を心配した先輩が眉間に皺を寄せながら顔を覗き込んだ。
「....ちょっと色々あって、」
「顔色悪いぞ。あんま無理すんなよ」
Aと離れなくてはいけなくなった現実だけでも十分に堪えているというのに、あの日を境に彼女はヒステリーを起こすようになってしまい、更に精神的に苦しい時期が続いた。
...
「ありがとうございます」
休日。
家に届いた宅急便にサインをして段ボールをリビングに運ぶと、物凄い血相の彼女がソファから立ち上がっていて思わずピクリと体が反応する。
「....何で？」
「何でって、何がだよ、」
「今の女の人だった！」
「は....ただの宅急便だって」
「そうやってまた嘘ついて私を裏切るんでしょ！！」
物凄い勢いで飛んでくるリモコン。
床に落ちたリモコンがガシャンと音を立てて電池が外れる。俺はそのリモコンを静かに拾い直した。
「本当何もねぇって、」
「....私だって翔太を疑いたいわけじゃない....でも信じられるわけないじゃん！あの女のことだってずっと��ただの生徒��だって嘘ついてたんだから！！」
パニックになって泣きじゃくる彼女。
リビングの壁の向こうからは「うるさい」とでも言うようにドンッと壁が叩かれる音がする。
俺は彼女の手を引いて抱きしめ、顔をグッと自分の胸に押し付けた。
「大丈夫....何もないから」
「でもっ、」
「ごめん....俺が悪かった。今度からは気を付けるから」
いつしか謝らないと収拾がつかなくり、平気で思ってもいない嘘をついてその場を取り繕うようになった。
.
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cleam(プロフ) - 彩海さん» お返事が遅くなり申し訳ないです....！楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）現在連載中の作品など、他の作品でも楽しんでいただけたら嬉しく思います！ (2021年11月29日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 苦しいくらいぎゅんぎゅんさせていただきました……。cleam様の書くお話は全て苦しいです！！(もちろんいい意味です)完結お疲れ様でした、今後もお世話にならせて頂きます、笑 (2021年11月17日 22時) (レス) @page49 id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» わー！よかったです（ ; ; ）幸せになるシーンが少なかったので、短いながらにお届けしてみました....！楽しんでもらえて嬉しいです（ ; ; ） (2021年11月13日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - にゃー！甘々すぎて胃もたれしそうです…♡(略：最高です♡笑)更なる幸せそうな二人まで書いて下さって心がホッコリしました♡本当にお疲れ様でした(^^) (2021年11月11日 23時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！続きをと仰っていただけることがとっても有難いです（ ; ; ）ただもう残りページがほぼないので超短編になりそうですが、なんとなく浮かびそうなのでまた出してみますね＾＾気長にお待ちいただけたら幸いです！ (2021年11月8日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年10月25日 22時
