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「せ、先生何飲みます？あ、むしろまだ食べれそうな感じですかね！？」
半個室に通された私たち。
2人だけの空間は緊張感が増してしまい、何かを取り繕うように口が止まらなくなる。
「Aは？酒飲む？」
「の、飲みます！」
「大丈夫？さっきも飲んでたんだから無理しなくても....」
「大丈夫です！」
「俺はビールね」とタブレットを指差す。
せっかく先生からのお誘いなのに、雰囲気を壊してはいけないと私も慌ててアルコールを選んだ。
「別に無理しなくてもこっちのソフトドリンクで....」
「飲みたい気分なんです！」
アルコールのページに戻しながら飲みやすそうなお酒を選んだ。
「じゃあ、実習お疲れ」
カランと音を立ててグラスが合わされば、2人きりだということを実感させられる。
「どうだった？」
「凄く楽しかったですよ。学ぶこともあって、充実してて。教師を目指して良かったなって、本当に....」
カランと氷が鳴る。
顔を上げると、先生と視線が交わった。
先生はとても優しい表情をしていて心臓が揺れる。
その緊張を誤魔化すように何度も口にアルコールを運んだ。
「Aは良い先生になれるよ」
「ありがとうございます....」
また視線を下に向けて、緊張を誤魔化すようにお酒を呷ってを繰り返す。
これ程までに緊張している理由は『2人きりだから』だけじゃない。主因はまだ明らかになっていない空白の2年間のこと。
あの時の先生が何を思っていたのか、一体何があったのか。それを聞き出したいのに、開いた口を何度も噤むんだ。
聞きたい。
....聞けない。
知りたい。
....知るのが怖い。
どんな現実を突きつけられるのか、恐怖に溺れてまたアルコールを喉に流し込む。
普段は制御しているアルコールも、今日はどのくらい飲んだかも分からないくらい口にしていて。常に張り詰めて疲れ切っていた心も相まって、次第に視界が微睡んでいく。
先生、あの時言えなかったことってなんですか？
彼女と別れたって本当ですか？
何年過ぎても、いつまで経っても既読の文字すら付かないメッセージがあっても、嫌いになれないんです。忘れられそうにないんです。
先生....
「まだ好き」って言ったら、迷惑ですか？
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cleam(プロフ) - 彩海さん» お返事が遅くなり申し訳ないです....！楽しんでいただけたようで、本当に嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます（ ; ; ）現在連載中の作品など、他の作品でも楽しんでいただけたら嬉しく思います！ (2021年11月29日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
彩海(プロフ) - 苦しいくらいぎゅんぎゅんさせていただきました……。cleam様の書くお話は全て苦しいです！！(もちろんいい意味です)完結お疲れ様でした、今後もお世話にならせて頂きます、笑 (2021年11月17日 22時) (レス) @page49 id: b8d91d7ead (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» わー！よかったです（ ; ; ）幸せになるシーンが少なかったので、短いながらにお届けしてみました....！楽しんでもらえて嬉しいです（ ; ; ） (2021年11月13日 21時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - にゃー！甘々すぎて胃もたれしそうです…♡(略：最高です♡笑)更なる幸せそうな二人まで書いて下さって心がホッコリしました♡本当にお疲れ様でした(^^) (2021年11月11日 23時) (レス) id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！続きをと仰っていただけることがとっても有難いです（ ; ; ）ただもう残りページがほぼないので超短編になりそうですが、なんとなく浮かびそうなのでまた出してみますね＾＾気長にお待ちいただけたら幸いです！ (2021年11月8日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年10月25日 22時
