90 ページ42
・
「それで本当の所、なぜお兄さんは中村にならなかったのですか？」
櫻井課長は頑なに智くんをお兄さんって呼ぶ。
しかも若干ニコニコして。
「だから俺はあんたの兄ちゃんじゃねぇっ言ってるだろう。」
お兄さんと呼ばれる度にファイティングポーズ醸し出す智くん。
でも若干ニコニコしてる。
なんなの、この2人。
「まぁまぁ、智さん。俺も聞きたい。」
相葉くんは緩和剤みたい。
ワインのコルクを引き抜いて
グラスに注ぎながら
「そんなの簡単な事だ。」
私の前にグラスを置いて
「Aと結婚するために決まってんじゃん。」
って、今度は悪い顔して笑った。
「櫻井さんには前に言ったよね？俺は兄ちゃんだけど結婚だってできるからって。だからAの事は諦めてね。相葉くんもね。」
「智くんっっ！」
また課長に誤解されちゃう。
「まさか、さっき言ったAの最初のオトコ発言はそういう意味だったの？智さん？!!」
相葉くん！言っちゃった。
ってか内容ちょっと違ってる！
ううん、全く違う意味に取れちゃう！
「なにそれ？」
櫻井課長の手が私の背中から離れ
低い声で私に聞く。
「違います！智くん、誤解を招くようなこと言わないでね！」
「相葉くんが勝手に誤解してるだけじゃん(笑)俺はAが最初に寝たオトコつっただけだよ。」
「だからその言い方がっ！」
「一緒に眠っただけじゃない。」
智くんはニヤって笑って
「Aは眠ってたからなー。」
って!!!!
どういうこと？
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1843人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハルヒ
| 作成日時：2019年10月21日 20時
