最愛 2 (S.S) (ページ40)

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櫻井課長を横目で見たら
あまり見た事がないような固い顔していた。

やっぱり橘課長が心配だよね。

「櫻井課長も2階行きましょうか？」

そう声かけると

「いや。Aのお兄さんに任せる。」

って、私を見て。

優しく笑った。

「お兄さん？」

相葉くんがビックリしてる。

あ。

そうだ。

さっきの誤解を放置したままだった。

「ごめんね、相葉くん。」

カウンターでそれぞれ注文したお酒持って
端の方のテーブルで飲む。

壁には智くんが描いた絵。

この絵は学生の時に描いたもの。

すごく好きだったやつ。

智くん、売らないで持っていたんだ。

「で、どういうこと？」

相葉くんがもう待てないって感じで聞く。

「智くんと私は兄妹なの。」

そう言うと櫻井課長が

「血が繋がってない、結婚もできる兄妹なんだよな？」

「えっ？翔ちゃん課長知ってたの？」

「ああ、ここまではな。さ、A。ここから先を話してもらおうか。」

「えっ？さっきさ、智さんが言ってたじゃん？」

相葉くんが言い出したから、
話がややこしくなる。

その前に、先に話始めなきゃ。

私と智くんの出会いを。

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