最愛 2 (S.S) (ページ11)

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やっぱり二宮主任には、私の気持ちはバレてる？

エレベーター降りて

「じゃね。今日のワンピースは翔ちゃん好みでいいと思うよ。俺も好きだけどね(笑) 」

って言葉残して帰って行った。

今から待ち合わせしてるのも知ってるの？

それとも。

私の態度が分かりやすぎるの？

それなら気をつけなきゃ。

そう考えながら歩いて

駅を通り越して裏側

シティホテルの入口の前に立つ櫻井課長の姿がカッコよすぎて

しばらくこのまま見ていたかったけど
踊る心がカラダを動かして
気がついたら小走りで駆け寄ってた。

「早かったね。じゃ、行こうか。」

って笑顔の課長。
やっぱり素敵。

歩き始めると、すれ違う人が振り返る。

そう、カッコよすぎるんだから。

少し後ろをついて行く。

釣り合わなさすぎて
並んで歩くなんてできない。

後ろ姿もカッコいいな。
脚が長いの。

「歩くの早い？」

って振り返った時、すごく優しい顔で
泣きそうになるくらい好き。

「すみません。私が遅くて。」

「ちょっと歩くけどいい？」

「はい。どこに連れて行ってくれるんですか？」

「Aを連れて行きたい店をみつけてたんだー。」

って、甘い！

その笑顔が

その言葉が甘いんです。

この状況。

私の事を考えて探してくれたお店。

もうそれだけで泣いちゃいそうに嬉しい。

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