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「奥の窓際のテーブルです。赤いハンドタオルおいてます。」
平常心装ってそう言うのがもう精一杯で
もうひとつのプレートを持って櫻井課長を追いかけた。
席に置いて
「では、失礼します。」
と、櫻井課長に言って立ち去ろうとしたら
「どうして？これAのだろ？」
って。
何を言ってるのか、キョトンてしてると二宮主任がやってきて
「すぐに食べられるって、後輩って便利ー。」
って、言いながら席に座った。
「ほら、Aも座りなさいよ。」
「えっ。でも·····。」
「いいから、いいから。翔ちゃんの奢りだし、気にしないで座んなさい。」
って、簡単に言うけど
気にしないでいられる訳ない！
戸惑ってる私を見て櫻井課長は
「あ、ごめん。迷惑だったよね。誰かと約束してたりするよね？ これ俺が食べるから、気にしないで。」
って。
違う違う！
すぐに否定しなきゃ！
「いえ！違います。迷惑だなんて。ただ驚いていただけです。ありがとうございます、ご一緒させていただきます。」
そう言って、二宮主任の横に座った。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2019年8月13日 9時
