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「なあA。」
急に立ち止まった松本課長
「はい。」
「翔さんは確かに俺から見てもカッコいいと思う。でも、俺も相当カッコいいと思うよ。」
「えっ？はい、それはもちろんです！」
松本課長はどうしてそんなこと言うんだろう。
と、思ってると
今度は私の手を握って
今来たほうに戻って走り出した。
「翔さん！」
って声かけて
橘課長と歩き出してた櫻井課長を呼び止めた。
「俺、久しぶりにマジになりそうなんで。」
「潤。」
「それだけ言いたかっただけ。じゃ。」
って、また踵を返した。
松本課長に振り回されながら櫻井課長を見たら
ビックリした顔してた。
橘課長は笑ってた。
なんなの？もう。
泣くほど好きのに。
ただ好きでいたいだけなのに。
それすら許されないとかなの？
「A、振り回してごめん。」
「いえ。」
「ゆっくり考えればいいから。」
「何をですか？」
「ふふ。色々さ。」
「訳わかんないです、課長。」
「そう？Aの手。ちっせえな。俺を頼ればいいから。Aの事、ちゃんと見てるからな。」
色々思考が混乱してよくわからないけど
「はい、よろしくお願いします。」
とりあえずそう答えたら
「ぶはっ！お前面白ぇわー。」
「えっ？どこがですか？」
「訳わかんないけど、とりあえずよろしくお願いしますっつたろ？」
「あ。」
バレてた。
「うん(笑) そーいうのも、ゆっくり考えてくれたらいいから。」
やっぱり意味わかんないし
今夜は色んな事がありすぎて
電車の中でもつないだ手を離してはくれない課長に、手を離してとも言えなくて
何んであんなブスが？あんなイケメンと？
って視線が痛くて←被害妄想含む
「じゃ。また明日な。」
玄関先で頭ポンポンして帰ってく課長を見送ったらそのまま玄関先で力尽きて倒れ込んでしまった。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2019年8月13日 9時
