最愛 1 (S.S) (ページ19)

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「A、残業お疲れさま！ほら、こっちにおいで。」

って、松本課長が私を手招きする。

「いえ、私はこちらの末席で。」

と、入口に1番近い席に座ろうとしたら

「そこは相葉くんだなー。」

って、二宮主任が私の手を引っ張って

自分の横に座らせた。

「ニノー、席！」

って松本課長がいうと

「ん？潤くんは俺の隣りがいいでしょ？」

って、松本課長の肩に、トンと頭乗っけて
松本課長見上げて笑った。

やっぱり悪魔だ、二宮主任！

腐女子的に、この個室で
めくるめくアンナコトやコンナコトが
起きたらすべて録画しなきゃ！って
瞬時に考えたのに

「はいはい、そーいうのいーから。Aこっちにおいで。」

って、松本課長は二宮主任を押しのけて
私を引っ張った。

それをニヤニヤしながら見てる櫻井課長は、相葉くんの横の上座、松本課長の前に座った。

いいなー相葉くん。

私も隣に座りたい。

隣に座ったら、偶然手や足に触れてしまえたりするかもしれないよねっ←もはやそれは偶然では無いかと

そんな妄想で、さっき繋がれた手を思い出して
ドキドキしてきて、また手をぎゅっと握った。

櫻井課長はどういうつもりで手を.........。

不安がってる子供を安心させるような感じなのかな？きっとそうよね。

驚いたけど、恥ずかしかったけど、嬉しかった。

温もりと感覚が一生消えなかったらいいのに。

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