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S side
松葉杖でベッドから立ち上がり、歩き出す体勢を整える。
すると早速、横になっている時には感じなかった本日最高潮の尿意が一気に俺を襲った。
翔「うぁ…っ;」
びっくりして思わず前を押さえ……
…られない！！
嘘だろ！？
…そりゃそうだ、だって今俺の両脇は松葉杖に支配されてるんだから。
移動に時間がかかる事はある程度予測し早めに動いたつもりだったが、押さえられない事に関しては恥ずかしながら全くの計算外だった。
動揺を隠し切れないまま、とりあえず下腹部の、その一点だけに力を集中させなんとかやり過ごす。
体中からサーッと血の気が引いていく。
ガクガク震え出す手足。
あ…俺、こんなんじゃトイレまで間に合わねぇや…;
この瞬間、もうおもらしは免れないんだと自ら悟った。
…しかし、ここで粗相をして絨毯を汚すわけにはいかない。
だから、せめてフローリングまでは…
俺に残されたのはもうその一択のみ。
覚悟を決めて歩を進め、どうにか寝室の外へ。
案の定、長い廊下の景色が目に入ったところで絶望を感じ、同時に温かいものが足を伝いはじめた。
“ガシャッ！！”
咄嗟に投げ出した松葉杖が大きな音を立てて床に叩きつけられるのも構わず、その場にペタンと座りこむ。
“しゅぅぅぅ…っ…”
あぁぁ……俺、やっちゃった…
本当におもらししちゃった…
体の震えが止まらない。
生温かい感触に包まれながら、じわじわと広がっていくおしっこをただ呆然と見つめる事しか出来ずにいた。
和「翔ちゃんっ！」
後ろからニノの声が聞こえたけれど、気まずくてまともに顔を上げられない。
それでも
和「大丈夫？転んで足痛くしちゃった？」
構わず隣に来て、顔を覗き込んで心配してくれるんだ。
とりあえず、首を横に振って足の無事だけは伝えた。
でも何か言わなきゃ。このままじゃニノを困らせちゃう…
翔「……っ…ごめんね、お風呂場の横の棚にさ、バケツと雑巾入ってて…」
…震える声で、ここまで伝えるのが精一杯だった。
和「わかった！教えてくれてありがとね、すぐ来るから待っててね翔ちゃん^^」
ニノの優しい声と表情が、俺の不安な気持ちを軽くしてくれたんだ。
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ちゅう(プロフ) - 悠さん» 悠さん、ありがとうございます！！コメントすごく励みになります(*^^*)頑張ります♪ (2018年4月21日 21時) (携帯から) (
レス) id: 09bab4301f (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 移行おめでとうございます(￣∇￣ﾉﾉ"ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ!! これからも投稿を楽しむに待ってます(^_^) (2018年4月21日 20時) (レス) id: 25fb8acde4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅう | 作成日時：2018年4月21日 16時
