好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

いちごみるく ページ28

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次の日の朝。
GENERATIONSさんとのお仕事は今日はなかったから
久しぶりにお昼まで寝た。





じつは制作室でスタイリスト会議なんだけど
15時からだから時間にはまだ余裕がある。



はぁ。誰とも会いたくない気分だったから
朝お仕事なくてよかったなあって
どこか安心してる自分。





でも事務所には行かなきゃいけないわけで。
なんだかんだ思いながら玲於くんには
やっぱり会いたいし仲直りしたいわけで。






でもぶっちゃけ、楓さんに玲於くんのこと
紹介されても耐えれる自信ないなぁ。





それに楓さん、まだ片思いだってゆってたから
うん。まだ付き合っては、ない、よね？…
いやわかんない、もしかしたら唐揚げ事件の日に…
…やめよやめよ。






私の方が後から出会ったのに
玲於くんの素の表情知ってるのは自分だけだって
そんな優越感さえあったから。





逆に玲於くんから楓さんのこと紹介されたら…
……むりむりむり、やめよほんとにやめよ。







突き放されるくらいなら
最初っから知らないふりしてた方が楽だよね、
なんて。
自分の都合のいいように解釈して、
結論づけてから

『よし、行きますか。』



事務所に行く準備をした。






周りがどうであれ、
ただ、わたし玲於くんと笑い合いたい、
それだけだよ。









制作室にはまだ人は集まってなくて。

『ちょっと早く来すぎちゃったのかな…？』



DS(もちろんゼルダの伝説。
ちなみに夢幻の砂時計。ちなみに３回目。)
して待ってたんだけど
なんか昼からあった三代目さんのスタッフ会議が押してるとかで
３時半になったってゆうのに
部屋に誰も入ってこなくて。



．．．飲み物でも買いに行こうかな




たしかエレベーターの隣の休憩室のなかに
自動販売機あったよね。





ゲーム、一旦セーブしてお財布だけもって
ちょっとだけスキップしながら休憩室にむかった。



だってね！初めてやった時も二回目も
10回くらいやっても倒せなかったファントムが
三回目にして１発で倒せたの…！




さっすが三回目はやっぱ熟練してるなあ！
頭の中、ファントム、祝、勝利しかなかったから
中に誰がいるとか全然気にしてなくて









［えっAちゃん］








ほんと中に玲於くんがいて
いちごみるく飲んでるとか
これっぽっちも考えてなくて






『玲於、くん…』







会いたかったような
会いたくなかったような人に会うのって

嬉しいような
嬉しくないような気持ちになるんだ

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