好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

買い物 ページ23

ASide



次の日は朝から出勤で。
はぁ、なんかあんまし会いたくないなあ



昨日は早く帰ってこないかなあ、
早く会いたいなあ、
そればっかりだったのに。



隼｢っはようございま〜す｣


龍人｢おはよだしん｣



メンバーの皆さんが続々部屋に入ってくるけど
玲於くんはまだ来なくて。

朝、携帯みたらメッセージがきてたけど。
もう、おそいよ。わたし寝ちゃってた。





隼｢Aちゃん、あのさ、ちょっといい？｣







みたら、なんか真剣な顔してて

隼｢今日おれ午後からオフなんだよね、
ちょっと買い物付き合ってほしいなあって…｣




『わ！いいよいこいこ！』



そしたら隼くんありがとうって、
17時に事務所で待ち合わせねって
そのまま隼くんメイク台の前座って
またいつもの笑顔でおねがいしま〜す！
なんて。
あれ？今日は楓さんの所じゃなくてよかったのかな。


嬉しいな！買い物、ここら辺のことまだ全然
わかんないし、隼くん同い年だから
気使わなくていいしすごく楽だよ。




『ね！隼くんわたしラーメン食べたいな！』



隼｢ラーメン？いいけどAちゃんラーメンすきなの？(笑)｣




だいすきだよ！とんこつね！
なんてお話ししながらセットしてたら



［はよ〜っす］



入ってきた玲於くん。


そこからぐるっと見回してわたしのことみつけて


［きのうはごめん。］




それだけゆって、いつものソファにどかっとすわってゲーム(多分ゼルダの伝説)しはじめた。






まぁね？べつに芸能人さんなんだし
大人の付き合いとかあると思う、わかるよ？
でも心のどこかで意地はっちゃってるわたしは
まだこどもなのかなあ。









17時、約束の待ち合わせ時間。
そのまえに玲於くんに
【今日は夜ご飯作れません、ごめんね。】
ってLINEいれといた。


隼｢Aちゃんお待たせ！あの、じつはさ…｣



聞いたら隼くん、楓さんの誕生日プレゼント一緒に選んでほしい、だって。
なるほど、それでわたし召喚されたのか(笑)




そこからオシャレなアクセサリーショップ
かわいいピアスみつけて
これなら絶対楓さんに似合うねって２人で満足して
そこからちょっとぶらぶらして
隼くんのいきつけのラーメン屋さん教えてもらった。





隼｢で、玲於となんかあったの？｣


『えっ、いや、う〜ん』



隼｢なになに、いえないこと？(笑)｣


『ちがうよもお。』



別に隠す必要もないもんね。
ちょっと愚痴っちゃお。

泣きそう→←なるべくはやく

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