好きって言ってよ１［佐野玲於］完結

どん兵衛 ページ3

玲於Side


［佐野玲於。］


『玲於くんか〜〜！ありがとうれおくん！』




…ほんとこいつ俺のこと知らねぇんだな。
自分でゆうのもなんだけどいまどき珍しい(笑)


そこで何を血迷ったのか、俺絶対こうゆうこと
ゆうタイプじゃないんだけど、



［台所これじゃ使えないし、うちでどん兵衛でも食べます？］




俺のいい人の部分が全面に出てしまったわ今。


そうゆったらこいつ目を輝かせて


『ええいいんですか！！わぁ嬉しいですきょう夜ご飯抜きだなぁって思ってたから…』



いやどん兵衛っつってんのにそんなに喜んで
もらえるとこっちも嬉しいわ(笑)




そんなこんなで俺の部屋で一緒にどん兵衛を食べることに。
ほんと血迷ってるわ。




いろいろ話してたら
こいつは田舎から東京に夢追っかけてでてきて
大手会社に就職できたらしく


引っ越し業者にトラブルがあって
本当は一昨日こっちにつく予定だったのに
今日になってしまったらしい
いや、それでもだいぶ遅いだろ(笑)




明日が初出社らしく





かなりバタバタしていたことを教えてくれた。



『玲於くんはなんのお仕事されてるんですか〜？？』


いやあ、これは言えないな、色々めんどくせえし
［あー、人に夢を与える仕事？］





そしたら、へ〜なんて
いや興味ないなら聞いてくれなくても
よかったんだよ？




『お年はおいくつですか？』




［もうすぐ22］

『え！95年生まれ？同い年じゃんわ〜〜絶対年下だと思ってた！』




年下だと思ってた！は俺のセリフね？



じゃあ敬語ぽいしちゃうね〜〜なんて、
完全に向こうのペース、

とにかくこいつの質問責めといったらやばい(笑)


玲於くんすごい奇抜な服着てるねどこで買ってるの？
とか


どん兵衛すごいストックあるね何個くらい一気に買って帰るの？おもくない？
とか

いやどん兵衛いっぱい買っても重さなんてたかがしれてるわ(笑)






おれ超人見知りするはずなのに

なんかこいつの前だったら

自分でもびっくりするくらい普通に喋れてて





［お前さあ、もうちょっと黙って食べれねえの？笑］




って思わず笑ってしまうほど。



そしたらこいつ嬉しそうに


『だって楽しいんだもん』


なんて、なんか調子狂うわ。



そこからもまたちょっと話して
時計みたらもう22時になりそうで
じゃあ帰るね本当に本当にありがとう
落ち着いたらまた恩返しするねって
Aちゃんは帰っていった

恩返しって、お前鶴だったの？(笑)

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