138話 ページ38
｢A、あぁ見えて風邪ひくと人恋しくなる人間なので
また起きるまでここに居ませんか？
予定があるなら無理には言いませんが……｣
｢あの九条さんが!!?｣
｢僕も前に風邪ひいた時は驚きましたよ、話聞くと実母の事思い出すんですって｣
はぁ……とため息を吐きながら勝手に九条の冷蔵庫に入っていたコーラを飲み出す剣持
｢そういえば九条さんのご両親は何故再婚なされたんですかね？｣
｢言われてみればそうですね……｣
3人が考え込む中、剣持がゆっくり話だす
｢あんまり人のことホイホイ言うのは駄目だとは思いますけど……まぁ、Aの事だしいいか
Aの実母、事故で亡くなってるんですよ｣
｢え……｣
｢しかも、Aが風邪をひいて
薬やらお粥の材料やら買いに行ってる間に信号無視した車に｣
｢それは……｣
｢だからAは風邪ひいて、誰か家に居た後消えると慌てて追いかけてきますよ
一種のトラウマなんでしょうね｣
数年前にも、剣持は風邪をひいた九条の看病をした事があり
九条が寝たのを確認して帰った数分後に風邪をひいてるにも関わらず走って追いかけてきた出来事を鮮明に覚えている
取り乱し｢ごめんなさい、行かないで｣と繰り返す九条は小さく、いつもの威厳も消えていた
｢なかなか重い話だ……｣
｢それは……確かにトラウマになりますね｣
｢まぁ、だからコレは僕の我儘ですけど、Aが起きるまで遊んでましょ
なんならAの弱み握るために部屋徘徊しますか｣
｢怒られません!!?｣
｢大丈夫ですよ、アイツ僕に怒りを向けたことないんで｣
｢それ、''もちさんには''ですよね？甲斐田達は含まれてないですよね｣
｢もちろん｣
｢やめましょう｣
ガヤガヤと騒がしい声が遠くで聞こえつつ髪を触られてる感覚に目を覚ます
｢………お母さん？｣
｢違います………｣
髪を触っていたのはどうやら加賀美さんだったらしく苦笑いしつつ｢加賀美です｣と訂正される
｢……すみません、寝ぼけてました
というか、まだ居たんですね｣
｢まぁ、心配だったので｣
頭から手が離れ若干の寂しさを感じつつも身体を起こす
朝よりはだいぶマシになった事に感謝し、周りをみると加賀美さん以外にも、ろふまおメンバー全員で残っていたようだ
｢帰っても良かったのに……俺の事大好きじゃん｣
｢は？自惚れんな｣
｢ツンデレですね、アニキ｣
｢1番慌ててたのに、な？甲斐田｣
｢うるさいぞ外野!!!!｣
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猫 - 完結おめでとうございます！とても面白くて一気見しちゃいました！ここで終わるのは少し寂しいですがちょいちょい見にきたいと思います！ (2023年1月22日 1時) (
レス) @page50 id: 4f57f42090 (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました、これからも応援しています！！！ (2022年10月3日 16時) (レス) @page50 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 純粋に好きです、面白かったです。楽しい時間をありがとうございました (2022年10月1日 3時) (レス) id: 5760dadaee (このIDを非表示/違反報告)
零人(プロフ) - 完結おめでとうございます。ここの更新がなくなってしまうのは哀しいですが、定期的に読み返しつつ、短編やら新作やらを楽しみにひっそりと生きていきたいと思います！ (2022年9月30日 22時) (レス) @page50 id: 94faa0a05d (このIDを非表示/違反報告)
真優(プロフ) - 完結おめでとうございます！リクエスト書いてくださりありがとうこざいました！この作品が更新されることが最近の楽しみであっただけに終わってしまうのが寂しいです。もう少し読みたい話もあったので番外編をひっそり期待しています… (2022年9月30日 20時) (レス) id: 969f0f287a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2022年9月13日 17時
