元A組生徒のヒミツゴト 暗殺教室×鬼滅の刃

46話 ページ46

蛇足 side


貴女｢氷の呼吸 捌の型 絶対零度｣


その言葉を最後に俺の体は動かなくなった
動かない体に困惑していると

スパンッと首が跳ねられ地面に転がる


どうして、俺はこんな醜い姿なんだろう
なんで、俺達だけこんなにも不幸な目に会うのだろう



蛇足｢俺はただ、弟に腹いっぱい飯を食わせてやりたかっただけなんだ…｣



貧しい生活、両親に捨てられた俺達は幼い身を寄せ2人で生きてきた


空｢兄ちゃん腹減ったよぉ…｣

蛇足｢8時間前に食べただろ｣

空｢でも、腹減った…｣

蛇足｢………空、ほらおにぎり｣


自分の分にと残していた小さなおにぎりを弟に渡す
俺の怒りは我儘な弟ではなく世間に向いていたんだ


｢可哀想に、私が助けてあげよう
人を食い続ければ空腹もいつかは満たされる

さぁ｣



あぁ、無惨様
それは違ったよ

人を喰えば喰うほど、俺達は腹が減るんだ
この上ない絶望と虚無感に襲われて気が狂ってしまいそうなんだ


俺達は腹が減ってるだけじゃなかった
誰かに、愛されたかったんだ


蛇足｢君も、俺と同じ匂いがするよ
鬼殺隊のお姉さん｣


俺が貫いた腹を抑え鬼殺隊のお姉さんは俺と目を合わせた


貴女｢ゆっくり休むといい……あっちで弟も待ってるだろうからな｣

蛇足｢うん…お姉さんはまだ、コッチに来ないでね
俺、お姉さんに言う感謝の言葉をまとめたいからさ｣


目の前が暗くなり目を閉じる



｢兄ちゃん!!!!｣

｢空｣

｢行こう、兄ちゃん
俺、もうお腹空いたって我儘言わない!!兄ちゃんの言うことちゃんと聞く、だから!!｣

｢空、お前は……｣

｢兄ちゃん？｣

｢…いや、なんでもない
行こう、空

俺達は二人で一つ、何処に行くにも一緒だ｣




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感動させたいのに謎の結末になった(；ᐛ ).｡oஇ

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