元A組生徒のヒミツゴト 暗殺教室×鬼滅の刃

16話 ページ16

御館様との話が終わる頃には日が傾いており、急いで帰らなければ夜になりそうだ


貴女｢結構話してたんだな…あ、不死川さん｣


屋敷の門を出ると不死川さんが壁に背をつけて立っていた


不死川｢遅せぇ｣

貴女｢？
待ち合わせしてました？｣


何を言い出すんだ
と言いたげな顔をしていたのか｢宿まで送れと御館様の命だ｣と嫌そうな顔をしながら私と向き合った


貴女｢なるほど
大丈夫ですよ、走るので｣

不死川｢そういう問題じゃねぇ
黙って送られろ｣


不死川さんはスタスタと歩き出し私もその後ろに続く
会話は無いと思っていたが意外にも初めに口を開いたのは不死川さんだった


不死川｢あの、鬼の女
お前は認めてよかったのか？｣

貴女｢…御館様のお願いですから
それに、胡蝶さんが許したんです、我儘は言えないですから｣


本当の事を言うなら鬼の女の子は鬼殺隊に入らないで欲しかった


貴女(人を襲わない鬼だとしても私は鬼を見ただけで殺してしまいそうになるから…)

不死川｢……｣


無意識に刀に触れる力が強くなってしまっていたのか不死川さんは私の腕を掴んだ


不死川｢お前は我慢し過ぎだ
少しは周りを頼れ｣


餓鬼が大人の真似事する必要ねぇんだよ
不死川さんはそう言ったあと強めに私の頭を撫で回す


貴女｢ちょ…髪崩れる…｣

不死川｢てかお前、なんで隊服じゃねぇんだ｣

貴女｢制服で自由行動だったので
あと…戦うと思ってなかったので羽織だけしか…｣


目線を逸らせば分かりやすくため息をつかれた
怪我しなかったし大丈夫でしょ……


貴女｢あ、旅館｣

不死川｢ん、着いたか｣

貴女｢はい
ありがとうございました｣


不死川さんは一瞬で姿を消す
旅館内に入った私は殺せんせーに説教+心配を受けた後開放された


貴女(尾行してた事は聞きませんか
まぁ、聞いてきたとして不利な状況にさせるだけですが)

殺せんせー｢聞いてますか、Aさん!!｣

貴女｢えぇ、聞いてますよ｣


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コソコソ話

作者｢Aさんは学校でよく笑っていますが
実は貼り付けた笑み(偽の笑顔)です

本人曰く｢相手が笑顔だと警戒心は解かれやすい｣ということですね

いやぁーこわi｣

貴女｢え？｣

作者｢な、なんでもござぁせん…｣

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