百十話 ページ13
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翌朝、といっていいものか。
窓からの光で目が覚めた。
ん?目が覚めた?
ス「‥ん‥」
「あのまま‥寝ちゃったのか‥」
昨晩のことを脳内で再生する。
何とも下らないことで私たちは思い悩んでいたのだ。
ということが分かった。
辺りは少し湿っていた。
氷が溶けてしまったのだろう。
ス「ん‥A‥?」
彼が起きた。
数回瞬きをして、目を擦って。
嗚呼、愛しいなぁ。
「ふふ、お早う、スティーブン」
この思いは、「仲間」だから思うのだ。
「恋」なんて大層なものではない。
ス「‥調子はどうだい?」
「絶好調よ。ほら、見て」
目が覚めてから、何となく違和感を感じていたのだ。
するすると首元の包帯を解く。
床に解かれた包帯が重なる。
アザのない、白い肌が露になった。
「見て、ちゃんと治っ________」
ス「________A」
驚いた。
思考停止だ。
スティーブンが額に軽くキスをした。
キスを、したのだ。
「あの‥スティーブン‥?」
ス「ほら、もう8:23だ。出勤時間だよ」
私は意図を聞くことを止めた。
スティーブンの表情で分かったもの。
「そうね、クラウスを困らせちゃうわ」
二人で仮眠室を後にし、メインルームへと向かう。
着いた途端に鳴り響く電話の音。
私はそれに一番に出た。
「________Hi、こちらHL's angle」
さて、改めて仕事をしよう。
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アンネ - 主ちゃんの心とかスティーブンさんの想いとかがとてもわかりやすくて面白かったです!これからも活動頑張ってください! (2019年3月9日 17時) (レス) id: 67a1c3a937 (このIDを非表示/違反報告)
鈴巴 - 主ちゃんが仲間と一緒にいて少しずつ、でも大きく成長していくのが読んでいてとても楽しかったです!これからも活動頑張って下さい!(^▽^)/ (2018年6月16日 22時) (レス) id: ad3d79f394 (このIDを非表示/違反報告)
ししょー(プロフ) - 心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみさん» ご指摘ありがとうございます。大変失礼しました。 (2018年2月9日 21時) (レス) id: 23ac3f6a39 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。 (2018年2月9日 20時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししょー | 作成日時:2018年2月9日 20時