九十九話 ページ2
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<五日目>
「もう、早く離してよ‥」
ザ「だって‥だって、なぁ?」
そんなぐしゃぐしゃの顔を見せられても‥。
どうも、お見舞いに来るや否や、ザップに抱きつかれて離してもらえないAです。
「ほら、リハビリ行かなくちゃだし‥」
ザ「うえ"ぇぇぇぇ‥」
本当、仕方のない人だ。
「‥ザップ、車イス取ってよ。部屋を出たいの」
念を押してザップに車イスを取らせ、ザップに押してもらい、部屋を出た。
ザ「‥にしても本当に回復が早いんだな」
「まぁね、この街の守護天使だもん」
レ「A!ザップさん!」
右を向くと、レオが此方に走ってきていた。
彼の名を呼んで、微笑んでやる。
「レオも来てくれたの?」
ザ「ケッ、陰 毛は帰れ帰れ」
レ「子供みたいなこと言わないでくださいよ‥クラウスさんもスティーブンさんも忙しいみたいだから、先に来たんだよ」
「そっ、か‥。ありがとう、レオ」
少し"彼"の名に引っ掛かったが、改めて微笑んだ。
さて、リハビリ行かなくちゃ‥。
レ「気にするなって。というか、今日からじゃなかったか?リハビリ」
ザ「な!お前、俺からAを奪おうとしてんだろ!」
「でも、リハビリしないとザップの隣で歩けない‥のは、嫌だなぁ?」
嫌だなぁ、と言いながらザップに潤目を見せてやる。ザップは苦し紛れの表情を浮かべ、リハビリルームに進路を変えてくれた。
________________________
リハビリルームに着き、二人に頼んで帰ってもった。
「‥は、っ‥は」
右、左、右‥
足裏に床を感じながら、力の入らない足を戒める。
明後日までには、歩けるかな。
明明後日には、走れるかな。
また、空を飛べるかな。
「やらなくちゃ」
あの時と同じ言葉を繰り返し、私は腕に力を込めた。
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アンネ - 主ちゃんの心とかスティーブンさんの想いとかがとてもわかりやすくて面白かったです!これからも活動頑張ってください! (2019年3月9日 17時) (レス) id: 67a1c3a937 (このIDを非表示/違反報告)
鈴巴 - 主ちゃんが仲間と一緒にいて少しずつ、でも大きく成長していくのが読んでいてとても楽しかったです!これからも活動頑張って下さい!(^▽^)/ (2018年6月16日 22時) (レス) id: ad3d79f394 (このIDを非表示/違反報告)
ししょー(プロフ) - 心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみさん» ご指摘ありがとうございます。大変失礼しました。 (2018年2月9日 21時) (レス) id: 23ac3f6a39 (このIDを非表示/違反報告)
心の雨と虹の空@現在低浮上ぎみ(プロフ) - オリジナルフラグ、外してください。 (2018年2月9日 20時) (レス) id: 469d2368ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししょー | 作成日時:2018年2月9日 20時