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兄妹離れは なかなかできないもの 三 ページ5

「とにかく!お願いだ姐さん!俺たちこのままじゃその化けモン姐さんと呼んで一生敬わなきゃならねェ!」
「局長止められるのは姐さんだけだ!」

「大丈夫よ。毛深い女は情も深いと言われているの。きっと良い奥さんになってくれるわ」
「いや情も毛も彫りも深すぎるんですけど!」

 山崎や隊士たちに頼まれてもお妙は笑って流していた。

(というか今この人たち皇女のこと化けモンって言っちゃってたよ)

 Aは幕府の人間であるため何とも言えない複雑な心境で目の前の光景を眺めていた。

「クッ……こ、こうなったらもうAさんに頼るしか……」
「え」

 急に話の矢尻が飛んできてAは驚く。

「複雑だけど!なんか複雑だけど!Aさんを姐さんと呼ぶのも悪くない気がする!複雑だけど!」
「えっ!?ちょ、ちょっとっ?」
「オイお前らふざけるのも大概にしろよ」

 隊士たちが勝手に話を進め始めてAは戸惑い、戦は青筋を浮かべて拳を握る。

「嫌だァァ!!Aさんが近藤さん(ゴリラ)に嫁ぐなんてェェ!!」
「ちょっと待って勝手に話を」

「それはダメよ」

 Aの言葉にお妙が声を被せた

「Aさんを、あんなゴリラには渡さない」

 お妙の目は真剣で、どこか殺気を持つ鬼のようで
 Aは驚いて彼女の顔色を伺う

「お、お妙ちゃん?」
「だから、貴方たちが二人をくっつけようとするのなら……全員皆殺しじゃァァァ!!」
『ギャアアアア!!!』

 お妙は隊士たちをボコボコにし始め、店内が阿鼻叫喚になる。

「ちょ!お妙ちゃん落ち着いてェェ!!」

 Aは何故そこまで怒るのか分からなくて困惑しながらも何とか止めようとしていた。

 騒がしい店内で、土方は席に座りタバコを咥えたまま電話をかけた。

「もしもし近藤さん……やっぱり無理だった。もう覚悟決めるしかねーな」

 土方が通話をしていると隊士が飛んできて机にぶつかり、机が大破した。

 その隊士は笠を被った人物に投げられたようで、その人物はお妙を守るように前に立っていた。

「なっ……なんだてめェェェ!!」

 笠を被ったその人は背が低く小柄で、よく顔は見えないが黒い髪を頭の上に結っているようだった。
 白い羽織を着て、腰には刀を差している。

「貴様ら、こんな多勢で女に手を出すたァそれでも侍かね?」
「なに言ってんの!?どう見ても俺たちが姐さんにボコられてただろーが!」
「この女に手ェ出してもらっちゃ困る。僕の大事な人だ」

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!! (2022年12月27日 20時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメ失礼します!! めっちゃ面白いです!! これからも頑張ってください!  (2022年12月26日 19時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます!! (2022年11月20日 0時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2022年11月14日 16時) (レス) id: c0f0373936 (このIDを非表示/違反報告)
刹那*桜(プロフ) - 花香さん» コメントありがとうございます!9個もあって長いですなか一気に読んでいただきありがとうございます!!わりと読みづらい所もあるかと思いますが好みと言ってもらえてとても嬉しいです!!(;ω;) (2022年11月7日 23時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年11月7日 0時

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