【銀魂】シスコンな兄の尻拭い９ 【柳生篇】

チンパンジーは馬鹿だが器用だから油断はするな　一 ページ35

「おい西野。お前もこっち来い。一緒に写れ」
「！！」

　南戸に呼ばれ、叩き飛ばされたはずの西野が何事もなく起き上がり土方が驚く。
　西野は首を鳴らして南戸と北大路の所に行く。

「まったくお前はまた幼稚な」
「記念だよ記念。俺達がケガ負わされるなんざそうあるこっちゃねーよ。またAさんと四人で撮りてェけど、あいにくいねーし」

　南戸が言い三人で写真を撮ろうとした瞬間、西野に後ろに押されて北大路と西野、後ろにちょろっと南戸がいる変な写真になっていた。

「西野お前ェェ！！」
「Aさん絶対笑ってくれそう」
「早く送っとけ」

　三人がキャッキャワイワイやってるのを神楽と沖田、土方が並んで見ていた。

「ふざけた連中ネ。毛程も効いてないアル。皿も割れてないネ。万事屋トリオなら確実にしとめてたアル。Aと一緒に万事屋カルテットなら1秒も掛からず皿粉砕してたヨ。お前ら不正警官とは一流と二流の差ね」

「ホームシックか？てめーもやられそうになってたくせに。あとAさんは万事屋じゃなくて真選組一派でさァ」
「総悟てめェ今までドコほっつき歩いてやがった？万事屋の野郎と戦はどうした？」
「旦那なら一人でも大丈夫でしょ。戦さんは気づいたらどっか行ってました」
「お前銀ちゃん置いて来たあるかァァ！！」

　神楽は沖田の胸倉を掴んでキレる。

「あのチンパンジーは知らないけど銀ちゃん探しに行くネ！ああ見えて寂しがり屋なんだぞ！」
「オイいい！！寂しがり屋はお前だろ！勝手に動くな！」

　神楽がその場から離れようとするが、横から彼女の前に巨大な岩が降って来た。
　投げて来たのは西野で、彼の岩を投げる様に土方は驚く。

「まァ待たれいお嬢さん。どの道、全員討ち取られるんだ。助けに行こうと同じことだ」

(なんつー馬鹿力だ)

「あーあ、また屋敷壊しちまって。こりゃ輿矩様に大目玉だ」

　投げられた岩は屋敷の一室を大きく損壊させていて、南戸は呆れていた。

「構わん。最初期にAさん兄妹とやり合った時よりはマシだ」
「それ毎回言ってるよな。んでもアレはどうやっても更新されないわ」
「それに我らが主人は若……だぎゃふ！！」

　喋っている西野の顔面に先程の巨大な岩が投げつけられた。

「邪魔すんじゃねーヨ」

　神楽がその上に立ち、鋭い目で岩下の西野を見下ろす。

「お前らの相手はそこの馬鹿二人が務めるネ。私は銀ちゃん探してAと合流したいアル。ガキどもはチャンバラやってな」

チンパンジーは馬鹿だが器用だから油断はするな　二→←ワレモノ注意　八　終

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す