ヒトを護る為の力 二 ページ44
「こっから先は戦場だ……ここは、俺たちの居場所だ」
新八は星海坊主の鋭い目つきに息を呑む。
「でも僕は」
彼が何か言おうとした時
星海坊主が振り返って勢いよく新八の横に番傘を突き立てた。
「！」
ザガン！と斬撃音がして、いつのまにか新八の横にいたえいりあんを星海坊主が引き裂いた。
「俺たちの生きる場所は違うと言ってんだ。これ以上神楽に関わるな。これ以上、神楽を苦しめるな。人が簡単に変われると思っているのか」
星海坊主はそう言い残して一人、宇宙船に向かって歩いていった。
船の上で神楽はえいりあんと格闘を続けていた。
「ぎゃあああ！！」
「助けてくれェェ！」
えいりあんに囲まれながらハタ皇子とじいがくっつきながら叫んでいた。
「早く！ こっちアル！！」
神楽は先導しようとするが、彼女の足元に触手が絡んできた。
宇宙船を侵略するえいりあんは巨大化し始め、町の人たちが悲鳴を上げて一斉に逃げ始める。
「おーう危ないぜィ。どいときな」
「！」
「あー！真選組です！我らが江戸の守護者、武装警察真選組が駆けつけてくれました！」
ニュースキャスターが真選組を見て安心するが、沖田はえいりあんに向かってメガホンで説得を試みていて。
「故郷のお母さんも泣いてるぞ。こんなえいりあんするために産んだんじゃないってな。ねえお母さん、なんか言ってやってください！」
「え！マジで！？」
沖田がえいりあんの母親を連れてきたような言動をして後ろを見る。
ニュースキャスターが同じように後ろを見れば
えいりあんの着ぐるみを着た近藤がいた。
「お父さん最後になんて言って死んでいったか！お父さんね、最後までアンタのこと、ぶふォ！」
近藤は言い終わる前にえいりあんの触手にぶん殴られた。
「何してんのアンタらァァ！！」
「おいおい。やっぱ近頃の若者は母親より兄弟の方が効くんじゃね？Aもきっと何かやらかしたとき、俺が説得にいったらウルッときちゃうだろ」
「何言ってやがるんでィ、Aさんが何かやらかすよりアンタが喧嘩ふっかけて騒ぐ方が先でしょうが」
戦と沖田は前でえいりあんが暴れる中しょうもない会話をしていた。
えいりあんが暴れ出すと真選組は一斉に逃げ出す。
「ちょっとォ！？」
「ターミナルは幕府の重要建築物に指定されてるんでェ。許可なく発砲すればこっちのクビが飛ぶ」
「言ってる場合ですかァ！ここで本物のクビ飛ばされたいんですかァ！！」
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刹那＊桜(プロフ) - noche/ノーチェさん» ありがとうございます！！ そう言っていただけでめちゃくちゃ嬉しいです！ これからも頑張っていきます(⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝) (2022年9月13日 21時) (
レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - 続編おめでとうございます！ずっと前にお気に入り等々は済ましていたのですがコメントは初めてさせていただきます。いつもこの作品を見るために占ツクを開いているくらいとてもこの作品が好きです。これからも愛読させて頂きます！これからも頑張ってください! (2022年9月13日 20時) (レス) id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那＊桜 | 作成日時：2022年9月13日 20時
