57話 ページ9
Aside
「はっ、はぁ、はぁ、も、う来ないかなっ…?」
東間「うん、多分……ごめんね、Aさん。いっぱい走らせちゃって…大丈夫?」
「う、ん、大丈夫……」
3人が見えなくなって私はそう言って笑った。
「それにしても、ありがとう。さっき、助けてくれて……」
東間「あ、いや、気付いたらあんなこと言ってただけだから……でも、どうしよう。杉谷くん達とどうやって合流すれば……」
「あ、そっか……取り敢えず、あーちゃんに電話……」
するとその時、「A!!」と呼ぶ声が聞こえた。
その声に振り向くと、息を切らした杉谷が私達の方にやって来た。
杉谷「大丈夫か!?アイツらに何かされてない!?」
「へっ?アイツらって……」
杉谷「さっき会った。東間とAのこと探してるって……何があったんだ?」
東間「突然アイツらが話しかけてきて…それで、その、Aさんに絡もうとしてたから……勢いで、逃げてきたんだ」
杉谷「絡む!?って大丈夫だったのか!?」
「へっ?」
そう言って杉谷はガッと私の肩を掴んだ。
「だ、大丈夫だよ。東間くんが助けてくれたから」
杉谷「……ホントに?」
「ホントに」
杉谷「よかったぁ……って、あ……ごめんっ!気安く肩触っちゃって……!」
「あ、いや、大丈夫だよ」
そう言っても1人でアワアワしてる杉谷が面白くて、つい笑ってしまった。
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