【鬼滅の刃】オタク、刀を振るう。【男主】

オタク、怖い思いをする。 ページ7

「う、うわっ！！」


凄い力で足が引っ張られる。

恐い！！！！なんだこいつ！！！！

私の足を引っ張る手は、まるで黒い沼のような所から出ている。

ゾッとする。まさかこの中に引きずり込まれるのか。

恐怖が体を包む。

体が動かなくなる。

恐い。怖い。こわい。



「ひっ...！！」



更に力が加えられ、足がずっぽり沼にはまった。



駄目だ、沈むーーーーー....！！！




氷の呼吸、一の型 氷柱



突如、上から刀が振ってきた。

そして、その刀は沼から出ている手を貫く。

そして引いた。

腕が空中を飛ぶ。

その腕は、茶色で爪が細く鋭い、人間ではありえない形状をしていた。



「あ、っギャアア、ぁあアっ！！！」


醜く野太い声が下から響く。



「キ”サ”マ”ッッ！！鬼狩リ”カ”ッ”！」



沼から体が出てくる。

顔も手と同様に茶色く、白目を向いた鬼だった。

その鬼は、もう片方の手を伸ばしてくる。

伸ばした先は再び私の足だった。

しかし、それは私の足に伸びる前に、沈んだ。




刀が音をたてて鬼の首を刎ねたのだ。



女性の髪が舞う。

彼女の右手には、刀身が白く光る刀、日輪刀が握られていた。

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