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師匠、気持ちを吐露する。後半 ページ26

そして、そんな生活をしていくうちに、殺し続けていた理性が息を吹き返す。

彼の笑顔を見るたび、理性の私が叫ぶ。


景虎と話す彼を見るたび、警鐘を鳴らす。


このままでは駄目だ。


私を、最高の剣士と言ってくれるあの子のために、私は今こそあの鬼を討たねばならない。

そして、あの鬼を討った後、全ての型をあの子に教えて。

そして、私は。親方様の前で、腹を切って死のう。

これで最後だと決めた、彼との行為を終えたあと、布団の中で、拳を握りしめた。


きっとそれが、今の私に描ける、最高の計画だと信じていた。




そう決心して、数日も経たないある日、太陽が完全に落ちきる前に家を出た。

必ず仕留める。殺してみせる。刀の柄を握る手に力がこもる。

早足で町の中を歩く。目指すは、奴の潜伏先である呉服屋。


景虎がAに話していた呉服屋は、町の1番目立つ、中央道に立つ屋敷は、ただ鬱々と存在した。


昔はこの町で1番栄えていた呉服屋だった。

しかし、数年前、突然一家全員消え、その屋敷も廃れてしまっている。

鬼が隠れるには絶好の場所だろう。


まあ、消えたのではなく、喰われた。が正解なのだが。


屋敷の扉の前に立つ。息を潜め、余計な思考を振り払う。

深呼吸をし、そして息を吐き出すと同時に、ゆっくりとその扉を開いた。

ギギッと鈍い音を鳴らしながら開かれたその先には、ニコニコと、あの子が太陽のようだと表した笑顔を携えた、あの男が立っていた。



瞬間。



氷川の心臓めがけて、石が飛んでくる。

氷川はそれを避ける。そして、追撃。刀を抜き、叩き切る。





「あーあ。哀しいなあ」


後ろから突然の声。

氷川は、もはや反射で刀を振りかぶった。


氷の呼吸 一の型−−−−−−−





「もうごっこ遊びができなくなってしまうんだね。」



振りかぶった刀は、鬼に届くことはなく。





血鬼術−−−−


「君との行為は、なかなか気に入ってたんだけどなあ」




氷川の背中が深く、切り裂かれた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 男主 , 転生   
作品ジャンル:アニメ
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Stella.Ms.an - うう、 (2022年6月28日 19時) (レス) @page36 id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
Stella.Ms.an - アッ、すみません取り乱してしまいましたいまのはわすれてくれますよねそうですよねニッコリ (2022年6月28日 19時) (レス) @page36 id: 44b715b917 (このIDを非表示/違反報告)
マイケル(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!のんびりとですが更新していきますので、どうぞお付き合いください。景虎には醜く退場して貰うつもりなので、お楽しみに! (2020年3月21日 0時) (レス) id: ab4a955ce1 (このIDを非表示/違反報告)
マイケル(プロフ) - 雨傘さん» コメントありがとうございます!じょ、女装?!でも顔は普通に男前なので、似合ってしまいそうなのが更に腹立たしいところですね....!! (2020年3月21日 0時) (レス) id: ab4a955ce1 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 更新頑張って下さい!そして景虎さんに悪の撤退を! (2020年3月14日 16時) (レス) id: de479982fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シレア | 作成日時:2019年7月22日 22時

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